親友として知られたキアヌとリヴァー
10代の頃からハリウッドで活躍し続ける俳優キアヌ・リーブスは、1990年の映画『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』で故リヴァー・フェニックスと共演。その翌年には、『マイ・プライベート・アイダホ』で主人公の2人を、キアヌとリヴァーが演じた。
キアヌは、リヴァーの当時の恋人を通じて、リヴァーと知り合ったと言われている。キアヌとリヴァーはともに、俳優業のかたわら音楽活動に熱中しており、意気投合。セレブらしくないことで知られるキアヌは、リヴァーも自分と同じタイプだったと明かし、リヴァーは親友のひとりだったと過去に語っている
しかしリヴァーは1993年10月31日に、23歳の若さで、薬物による心不全によってこの世を去ってしまう。
そんな突然の死から26年。リヴァーの妹レイン・フェニックスが、リヴァーに捧げるアルバム『River(原題)』をリリース。リヴァーと親交の深かったキアヌも、リヴァーへの思いを米Peopleのインタビューに寄せた。
「リヴァーに出会ったことは、運命だったよ。人としても、アーティストとしても。賢さや好奇心、機知とユーモアの中にある彼の寛大な心や輝く魂は、インスピレーションを与えていた。彼は哀しみを抱えているように見えた。彼は世俗的なものやそれを超えたものに対して、哀しみを抱えているように見えた。そしてそれを積極的に変えたがっていた。会話や曲、彼が演じた役柄、彼が語った物語、彼の友人たちや家族、彼の活動、彼の愛を通して。彼はそこにいた。彼は挑戦した。挑戦していた。並外れて美しい魂。光」
ちなみに、リヴァーを亡くしたあとも、キアヌには愛する人との悲劇の別れが続いた。2000年には、自身の娘の死産を経験。それがきっかけで当時の恋人と破局し、さらにその翌年に、その女性が交通事故で急逝した。
しかしその後もキアヌは、『スピード』や『マトリックス』などの多くの大ヒット映画に出演し続け、一流俳優としての地位を確立し、今年2019年に入ってからは、約20年ぶりといわれる恋人と穏やかな関係を築いているとされている。(フロントロウ編集部)