R.ケリーの賄賂問題
2019年はじめに全米で放送されたドキュメンタリー・シリーズ『Surviving R. Kelly(サバイビング・R.ケリー)』で、大御所シンガーのR.ケリー(52)が、長年にわたって13歳の未成年を含む多くの若い女性をレイプし、自宅に監禁してセックスカルトを作っていたことが被害者とその家族によって告発された。
この番組を皮切りに、被害者たちによる想像を絶する内容の告発が相次ぎ、R.ケリーは現在、複数の州から10件以上の性的暴行の罪に問われている。なお、R.ケリーはほとんどすべての容疑に対して無罪を主張している。
そんななか、1994年にR.ケリーが当時15歳だったシンガーの故アリーヤと親の承諾もなしに極秘結婚した時に、イリノイ州の政府関係者に賄賂を渡したとして、検察官がR.ケリーを告訴したと米The New York Timesが報じている。R.ケリーとアリーヤの結婚は、後に取り消されている。
2001年に飛行機墜落事故によって22歳の若さで他界したアリーヤは、当時R.ケリーと結婚するために年齢を“18歳”と偽ったことは有名な話だが、今回は当時27歳だったR.ケリーが、政府関係者に賄賂を渡してアリーヤの“フェイクID“を手配させたことが関係者の証言によって明らかになった。
グラミー賞常連の大御所シンガーとして名をはせ、人気アーティストから慕われていたR.ケリー。多くのクリスマスソングをリリースしており、ホリデーシーズンに彼の楽曲を聴く人も多いが、今回の件を含めすべての罪が有罪になった場合、R.ケリーは生涯、刑務所生活を送ることになるとも言われている。(フロントロウ編集部)