2017年に複数のセクハラや性的暴行を告発された俳優のケヴィン・スペイシーが、恒例のクリスマス動画をアップし、改めて自身にかけられた容疑を否定するかのような意味深コメントを残した。(フロントロウ編集部)

“あの役”になりきって再び登場

 2016年に当時10代だった少年に性的暴行をはたらいた容疑で、翌年の2017年に起訴された俳優のケヴィン・スペイシーが、昨年に続き2年連続で、自身が主演を務めていたNetflixのオリジナルドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』の主人公フランク・アンダーウッドになりきって、他愛もない話をするクリスマス動画をYouTubeで公開した。

 「Kill Them With Kindness(相手をダメにしてしまうくらい親切にする)」という慣用句の頭文字をとって、『KTWK』というタイトルがつけられた約1分の動画で、ケヴィンはこんなことを語っている。

 「君たちに『メリー・クリスマス』と伝える機会を私が逃すと思うかい?

 今年は私にとってまあまあ良い1年だった。健康を取り戻すこともできたし、ちょっとした変化もあった。君たちにもぜひ聞いてほしい。

 2020年を迎えるにあたって、私はこの世界をより良いものにすることに1票を投じたい。あぁ、わかってる。君たちが今何を考えているのか私にはすべてお見通しだ。『彼は正気か?』と思っているんだろう。私はいたって大真面目だ。

 それほど難しいことじゃない。私を信じなさい。次に誰かが気に食わないことをした時は、こちらから攻撃を仕掛ければいい。もちろんすぐに攻撃せず、相手の意表をつくという手もある。これでもかというほど親切にして息の根を止めるんだ」 

 前回アップした動画で“身の潔白”を訴えていたケヴィンは、今回も自身にかけられた容疑を否定するかのような“意味深発言”を連発。「良い年だった」理由は、訴えが取り下げられたことを意味しているものと思われるが、核心に触れるようなことは一切言っていないため、真意がわからず、謎が謎を呼んでいる。

 ちなみに、ケヴィンから性的暴行を受けたとして訴えを起こしていた被害者の男性(匿名希望)が、裁判の判決が出る前に急死していたことが、彼の代理人を通じて今年9月に発表された。正式な死因は公表されていないが、がんで闘病生活をおくっていたと現地では報じられている。

 じつは、ケヴィンのことをセクハラで訴えた人物が亡くなるのは、ジョンで2人目。今年2月、ケヴィンによるセクハラ被害を告発したリンダ・カルキンも、歩行中に車にはねられて亡くなっている。(フロントロウ編集部)

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