がん闘病中の母に脳腫瘍の診断
シンガーのテイラー・スウィフトが、がんと闘病中の母親アンドレアが脳腫瘍と診断されたことを明かした。
Netflix制作による自身のドキュメンタリー映画『ミス・アメリカーナ(Miss Americana)』の公開を1月31日に控えるテイラーは、米Varietyのインタビューに登場。
同ドキュメンタリーの撮影中だった2018年に、アンドレアががんを再発したことを知らされたというテイラーは、がんの治療のための化学療法の過程でアンドレアの脳に腫瘍が見つかったことを初告白した。
「母の治療中に医師たちが脳腫瘍を見つけたの。脳腫瘍を抱えている人が経験する症状は、これまで私たちが母のがんとの闘病で目の当たりにしてきたものとはまったく違う。私たち家族にとって、とてもつらい時間が続いているわ」と語ったテイラーは、9月にリリースしたアルバム『ラヴァー(Lover)』のリリース後は、世界中を長期にわたって巡るような大規模なツアーは行なわないと決めた背景について、やはり、母の健康を優先するためという理由が最も大きかったことを明言。「だって、何が起こるか分からないから。どの治療法を選択するかもわからない。あの時はそう決断するしかなかった。今、何が起きているかに基いてね」と、アンドレアの身にもしもの事があったときには、すぐに駆けつけられるような体勢や働き方を維持したいと明かした。
テイラーが「誰だって母親を愛している。誰にだって母親というものは重要な存在。でも、私にとって母は自分を導いてくれる戦力でもあるの。私は自分が下すほぼすべての決断に関して、まず母に相談する。だから母の病気について語ることは、とても重大なことなの」と語るように、アンドレアは、テイラーにとって最愛の母であることはもちろん、キャリアや人生において最も頼れるアドバイザーでもある。
そんなアンドレアが、がんや脳腫瘍という大病と闘う姿は、テイラーにとっては見るに堪えないほどつらいに違いない。しかし、『ミス・アメリカーナ』の中では、ファンたちをこれ以上心配させないようにという思いからか、アンドレアの健康に関する話題については、予想外に明るいトーンで触れられているのだそう。
米Varietyいわく、同作には、猫好きで知られるテイラー一家が、アンドレアのがん闘病の相棒として、“犬”を新たな家族の一員として迎え入れる場面が登場するという。これには、これまで猫派に傾倒していた一家の型を破ることで、がんに“反発する”というアンドレアなりのユーモアと闘病への強い意志が込められているといい、テイラーたちが希望を捨てず、意気消沈せずにアンドレアの病と向き合っていることを象徴しているようだという。
アンドレアの脳腫瘍について公表したテイラーのもとには、ファンたちからたくさんの応援メッセージが寄せられている。(フロントロウ編集部)