テイラー・スウィフトが沈黙を破る
シンガーのテイラー・スウィフトとラッパーのカニエ・ウェストの仲がさらにこじれるきっかけとなった、カニエの楽曲「フェイマス(Famous)」。この曲に出てくる「俺とテイラーはセックスするかもしれない。なぜって? 俺があのビッチをフェイマス(有名)にしてやったからだ」という歌詞の使用を「認めた」「認めていない」でテイラーとカニエのあいだで主張が食い違い、周囲の人たちも巻き込んで大揉めしたことで、2人の関係はさらに険悪なものになった。
テイラーvsカニエのバトルを振り返る
2009年のMTVビデオ・ミュージック・アワードでカニエがテイラーのスピーチを妨害した事件を発端に、10年以上バトルを繰り広げているテイラーとカニエ。一時は関係が回復したと言われていたものの、2016年にカニエが発表した楽曲『フェイマス』の中に、テイラーを侮辱するような歌詞が含まれていたことや、同曲のMVに全裸のテイラーを模したろう人形を登場させたことでバトルが再燃。ここ2年ほど表立った動きはないものの、いまだ関係修復にはいたっていない。
あれから4年。先ほどの歌詞の使用を「認めていない」というテイラーの主張を後押しする、ある動画が流出した。動画には電話越しにテイラーと話をするカニエの姿と、2人の会話の音声がしっかりと記録されており、この動画が拡散されたことによって、歌詞の承諾を得たというカニエの主張が事実ではなかったことが判明。今まで真実を伝えてきたのは、テイラーのほうだったということが明らかになった。
そんななか、テイラーが自身のインスタグラムのストーリーを更新し、今回の流出騒動に初めてコメントした。
以下、テイラーのコメント。
「“あの通話”の内容に関する私の主張が真実であったと証明する流出動画について、私がどう思っているのかという質問に答えるよりも、もっと重要な問題に目を向けてちょうだい。(ちなみに“あの通話”というのは、誰かさんが違法に録音して編集したうえに、情報操作までして、私だけでなく、私の家族やファンの子たちに4年ものあいだ地獄のような苦しみを与えた通話のことよ)」
新型コロナウイルスの影響で多くの人たちの日常生活が脅かされるなか、過去の問題をほじくり返してとやかく言うよりも、もっと深刻な問題で苦しむ人たちに救いの手を差し伸べることのほうが先決だとして、「もし可能なら、この困難を乗り切るために私のように寄付をしてほしい」とお願い。どうせ関心を持つなら、セレブのゴシップではなく“目の前にあるもっと重要な問題に目を向けて”と呼びかけた。
ちなみに、テイラーは世界保健機関(WHO)とアメリカに拠点を置く非営利団体フィーディング・アメリカ(Feeding America)に寄付を行なったそう。(フロントロウ編集部)