元ディズニー俳優が看護師に転身
シンガー兼俳優のセレーナ・ゴメスのブレイク作となったディズニー・チャンネルの人気ドラマ『ウェイバリー通りのウィザードたち』(米放送2007年~2012年)に出演した俳優のジェニファー・ストーン(27)が、看護師資格を取得。新型コロナウイルス感染症患者の対応に追われるカリフォルニア・ロサンゼルス市内の病院でレジデント・ナース(※)として働き始めたことが分かった。
※臨床研修中の看護師のこと。日本にはこのような制度はない。
『ウェイバリー通りのウィザードたち』では、セレーナ演じる主人公アレックスの親友で、デヴィッド・ヘンリー演じるアレックスの兄ジャスティンに想いを寄せる、ちょっとおとぼけなキャラクター、“ハーパー”を演じたジェニファー。
以降も役者として活動を続け、数々のテレビドラマや映画に出演するかたわら、数年前からコツコツと看護師資格取得のために勉強してきた彼女は、4月7日の世界保健デーに合わせ、インスタグラムを通じてレジデント・ナースとして病院研修を始めたことを報告した。
ある年の世界保健デーに、ボランティア・ナースとして看護の世界を初体験したジェニファーは、別の年にはスチューデント・ナース(看護実習生)となり、そして、今年はレジデント・ナースとして研修へ。
ボランティア・ナース、スチューデント・ナース、そしてレジデンス・ナースへとステップアップしたことを証明する3枚のカードの写真を公開したジェニファーは、「最前線で戦う素晴らしい医療提供者のみなさんのような働きができるようになりたいと願っています。私は今その準備をしています」とコメントし、新型コロナウイルス感染症と闘う先輩たちのように、人々の力になりたいと決意を表した。
このジェニファーの投稿に、同じくディズニー・チャンネル出身でドラマ『コーリー ホワイトハウスでチョー大変!』に出演した俳優のマイアラ・ウォルシュが反応。
ジェニファーとプライベートで仲が良いマイアラは、友人としての立場から、平日は役者として活動し、週末には看護師の勉強や研修に励んでいたというジェニファーの頑張りを「私の素晴らしい友だちであるこの女性は、演技や脚本の執筆、プロデュースもできて、美しい芸術を創り出したり、パフォーマンスを披露するだけじゃなく、人々の命を救うために救急医療センターの最前線に加入しました。ものすごく誇りに思ってる」と称賛した。
セレーナに感銘を受け「持病」を告白
じつは、20歳のときに、「1型糖尿病」との診断を受け、2017年にそのことを公表したジェニファー。
彼女が持病について世間に公表したのは、当時、元共演者のセレーナが全身性エリテマトーデスの合併症により腎臓移植を受けたことを公表したことに感銘を受けたからだったという。
ジェニファーが公開したセレーナとのツーショット。
医師からは、俳優業はストップしたほうがいいかもしれないとアドバイスされたそうだが、それでも諦められなかったジェニファーは、役者の仕事を続けるだけでなく、自らが人々の健康を守り、ケアできるようになりたいと、看護師の勉強を始めたようだ。(フロントロウ編集部)