メットガラは中止となってしまったけれど…
毎年5月の第1月曜日に開催されるファッション界の最大の祭典メットガラ(METガラ)。通常ならば、数多くのセレブたちが会場である米ニューヨークのメトロポリタン美術館に集い、その年のテーマに合わせた豪華絢爛で奇抜な装いを競い合うけれど、今年は、新型コロナウイルス(Covid-19)の感染拡大防止のため、無期限延期、実質上の中止となることが3月中旬に発表された。
しかし、今年は、メットガラの煌びやかな世界観をこよなく愛するファンたちが、セレブたちに代わって奮闘。
歴代のお気に入りルックを手持ちの洋服や自宅にある物を使って再現し、ネット上で“在宅メットガラ”を繰り広げた。
ファンによるファンのための「在宅メットガラ」
メットガラでセレブたちが披露したルックを再現してみるという取り組みは、過去にも一部のファンたちの間で行なわれていたけれど、2020年のメットガラ中止に伴い、“在宅メットガラ”を流行させるきっかけを作ったのは、ドラマ『POSE/ポーズ』などへの出演で知られる俳優兼シンガーのビリー・ポーター。
2019年のメットガラで披露した“太陽の神”の衣装が話題をさらったビリーは、SNSを通じて「自宅隔離中のファッションチャレンジ」と題したチャレンジを発足し、初回のテーマとして自身の“太陽神ルック”を再現してみるようフォロワーたちに呼びかけた。
これに目をつけたメットガラの主催者であるアナ・ウィンター編集長率いる米Vogueが、ビリーとのコラボで「#MetGalaChallenge(メットガラ・チャレンジ)」の開催を宣言。セレブたちが過去のメットガラで披露した着こなしを再現することで、2020年のメットガラが中止となった無念を晴らしつつ、リモートで盛り上がろうとファンたちに呼びかけた。
圧巻のクオリティ!ファンたちのメットガラ再現ルック
ファンたちが挑戦したメットガラの再現ルックをピックアップして紹介!
リアーナの「宗教」がテーマのルック(2018年)
ビヨンセが披露した「ヌード・ドレス」(2015年)
ケイティ・ペリーのシャンデリア・ヘッドピース(2019年)
ケイティ・ペリーの「天使ルック」(2018年)
レディー・ガガの「四変化」(2019年)
エズラ・ミラーの摩訶不思議ルック(2019年)
エミリー・ラタコウスキーの「ギリギリ天使」ルック(2019年)
カーラ・デルヴィーニュのレインボールック(2019年)
ジャネール・モネイのモダンアート風ルック(2019年)
セレブたちも参加!
「#メットガラ・チャレンジ」にはセレブたちも参加。映画『オーシャンズ8ミンディ・カリング』やドラマ『ザ・オフィス』などで知られる俳優のミンディ・カリングは、2019年に俳優のジャレッド・レトが披露し、世間の度肝を抜いた「生首ルック」を防水シートとクリスマス用の電飾を使って再現(写真2枚目参照)。
人気ユーチューバーのユージーン・リー・ヤンは2019年に俳優兼シンガーのゼンデイヤが披露した電飾入りのシンデレラ風ドレスを再現した。
このほかにも、たくさんの精鋭たちが渾身のメットガラ再現ルックを披露しているので、興味がある人は、ぜひインスタグラムやツイッターで「#MetGalaChallenge」のハッシュタグをチェックしてみて!
ちなみに、米Vogueの公式YouTubeチャンネルでは、日本時間5月5日の朝7時から特別番組『A Moment With the Met(ア・モーメント・ウィズ・ザ・メット)』がライブ配信されるほか、4日~6日かけて過去のメットガラの秘蔵映像などを紹介する新動画が公開される。(フロントロウ編集部)