ルビー・ローズの電撃降板
DCコミックス『バットウーマン』は、レズビアンの主人公ケイト・ケインこと「バットウーマン」が、バットマンがいなくなったゴッサムシティにはびこる悪と戦うスーパーヒーロー物語。
バットウーマンを演じるのは、12歳でレズビアンであることをカミングアウトしたルビー・ローズ。ルビー演じるバットウーマンは、2018年に放送されたDCドラマ『THE FLASH/フラッシュ』、『ARROW/アロー』、『SUPERGIRL/スーパーガール』の各キャラクターが一堂に会したクロスオーバー作品『エルスワールド』で初登場した。
その後、単独ドラマ『バットウーマン』が2019年10月にアメリカでスタートし、DCコミックスとしては初めてのLGBTQ+主人公のドラマとして大きな反響を得た。アクションを得意とするルビーが主人公の本作は人気が高く、既にシーズン2の制作も決定していたが、突如ルビーの降板が発表された。
ルビーは米メディアに向けた声明で「私は来季バットウーマンに戻らないという非常に難しい決断をした」と、衝撃的な決断を告げた。彼女の降板の理由についてはさまざまな憶測が飛び交っているけれど、彼女自身は「知っている人は知っている」と意味深な発言をしている。
『バットウーマン』ルビー・ローズの代役はどうなる?
この騒動に対し、ドラマ『バットウーマン』の制作を手掛けるバーランティ・プロダクションは「数ヵ月以内にLGBTQコミュニティの主演女優とメンバーを募集する」と発表。
そして今回、『バットウーマン』米掲示板サイトReddit内に掲載されたオーディション概要で「新しいバットウーマンは、ルビーが演じたケイト・ケインとは全く別のキャラクター、ライアン・ワイルダーになる」という新情報が明かされた。
新しいバットウーマンのキャラクターはルビーの演じたケイトとは違い、20代半ば〜後半の女性。さらに彼女のプロフィールについては、「ライアンは好感がもて、大雑把で、少し間抜けで、飼いならされていない。正しい道を歩むようアドバイスしてくれる人が誰もいなかったライアンは、何年もドラッグの運び屋として過ごし、ゴッサム市警の追求をかわし、悪い習慣で痛みを隠していた。今日、改心してしらふになったライアンは、植物とともにバンで暮らしている。野良猫からミルクを盗んで、あなたを素手で殺せてしまう少女、ライアンは最も危険なタイプのファイターです。セクシャリティをオープンにしているレズビアン、運動神経が良く、生々しく、情熱的、誤ちを犯しがち。典型的なオールアメリカンのヒーローではありません」と、非常に気になる特徴を説明した。
オーディションは近日行なわれる予定で、制作側は全てのLGBTQ +アクターに参加することを奨励している。(フロントロウ編集部)