『glee/グリー』の出演者が拡声器持って歌う
アメリカ各地で連日行われている黒人に対する人種差別への抗議運動「#Black Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター/黒人の命も価値がある)」。
セレブやスポーツ選手、政治家といった多くの著名人たちもデモに参加するなか、2009年5月から2015年3月まで計6シーズン全121話が放送された米FOXの人気学園ミュージカルドラマ『glee/グリー』で、メインキャラクターの1人であるメルセデス・ジョーンズを演じたシンガー兼俳優のアンバー・ライリーも、5月29日からロサンゼルスで行われているデモに連日参加している。
抜群の歌唱力で知られるアンバーは、平和的プロテストの第一線で拡声器を手に持ち、ビヨンセが2016年にリリースしたアルバム『レモネード』の収録曲「フリーダム(Freedom)」を披露。
ご覧のとおり、アンバーの周囲にいた参加者たちの間では大合唱と手拍子が起こったほか、参加者たちが撮影した動画はSNSを通じて広く拡散された。
「フリーダム」で重要な歌詞
アンバーがデモの最前線でタイトル通り「自由」を追求する歌詞が並ぶビヨンセの「フリーダム」を歌うのは今回が初めてではない。5月30日に行なわれたデモの最中にも、拡声器ではなくマイクを手に、群衆たちに手拍子によるビートで援護して欲しいとお願いしながら、この曲を歌唱した。
I break chains all by myself.
— Amber Patrice Riley (@MsAmberPRiley) May 31, 2020
Won’t let my freedom rot in hell.
Imma keep running cuz a winner don’t quit on themselves.
- @Beyonce pic.twitter.com/ycSg45Ah39
その際の様子を撮影した動画をツイッターで公開した、アンバーは「フリーダム」の中で最も重要視している歌詞の一部をシェアした。
私を縛りつける鎖を壊してみせる
私の自由を地獄で腐り果てさせたりしない
私は走り続ける だって勝者は自分を諦めたりしない
ラッパーとして初めてピューリッツァー賞を受賞したケンドリック・ラマーがフィーチャリングとして参加した「フリーダム」は、人種差別問題はもちろん女性の人権についても歌った曲として、世の不平等に立ち向かうためのアンセムとして支持されている。
『glee/グリー』の名シーンが撮影された場所は今?
余談だが、アンバーもオリジナルキャストたちとともに出演した『glee/グリー』のセカンドシーズンの名シーンが撮影されたニューヨークにあるワシントン・スクエア・パークは、現在、デモのため、以前とはまったく違う様相を呈している。
『glee/グリー』の出演者たちを巡っては、レイチェル・ベリー役のリア・ミシェルが撮影中にとったという人種差別的な行動をキャストたちが次々に暴露するという騒動が起きたばかり。リアはこの騒動について、つい先日、沈黙を破り謝罪した。(フロントロウ編集部)