キャサリン妃が子どもホスピスの庭づくりを手伝う
イギリスでは、6月22日から28日が2020年の子どもホスピス週間だったことを記念して、英王室のキャサリン妃が、ノーフォーク州のイースト・アングリアにある小児ホスピス、ザ・ヌークを訪問。施設の庭などに植物を植える作業を手伝った。
新型コロナウイルス禍は本宅であるロンドン市内のバッキンガム宮殿からノーフォーク州にある別宅アンマー・ホールに拠点を移し、ウィリアム王子と長男ジョージ王子(6)、長女シャーロット王女(4)、次男ルイ王子(2)と生活しているキャサリン妃。ロックダウンが始まった3月中旬以降はリモート公務を続けてきたが、実際に外に出て公務を行なうのは、これが2度目となった。
ホスピスで生活する子供たちが、家族とともに楽しめるような空間づくりを心がけたというキャサリン妃は、コロナ禍初の公務として6月18日に訪れたフェイクナム・ガーデン・センターで、自ら調達してきたラベンダーやローズマリーの苗を職員やボランティアたちとともに植えた。
自宅でもガーデニングを行ない、157年の歴史を持つ世界最高峰の園芸の祭典チェルシー・フラワー・ショーでは「自然に還る庭」と名付けた庭園をデザインしたこともあるだけに、土いじりには慣れている様子で、用意された手袋を断り、素手で土に触れながらひとつひとつ丁寧に扱っていた。
ジョージ王子、ルイ王子に“先を越されて”ムッ
ザ・ヌークへの訪問中、コロナ禍での子供たちとの生活について近況報告したキャサリン妃。
アンマー・ホールの庭で、ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子と一緒にひまわりの花を育てていることを明かしたキャサリン妃は、じつは、これが原因できょうだい間でちょっとした競争が起こってしまっているとも語った。
「子供たちはそれぞれ、ひまわりを育てるのを楽しんでいます。ルイが優勢なので、ジョージはちょっとムッとしていますね!」。
そう笑いながら明かしたキャサリン妃。どうやら、ジョージ王子は、ルイ王子のひまわりが自分のものよりも早く育っていることに、ちょっぴりご立腹のよう。
ひまわりの花といえば、キャサリン妃が、子どもホスピス週間の始まりとともに行なった、ホスピスで病死した子供の遺族とのビデオ通話での交流の中で、亡くなった男の子の思い出のために、自身も植えたいと約束したのもひまわりだった。
イギリスでは太陽がホスピスケアのマークとされており、キャサリン妃はその理由から、英語では「Sunflower=太陽の花」と呼ばれるひまわりを植えると約束したよう。
キャサリン妃がジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子と一緒に育てているひまわりが、亡くなった男の子の遺族との約束を早速、有言実行したものなのかどうかは定かではないが、子供たちが、この夏、お互いにライバル心を燃やすほど、ひまわりの栽培に夢中になっていることは確かなよう。(フロントロウ編集部)