ジョニー・デップが元妻の“残酷な行動”を非難
イギリスの大衆紙The Sunを発行するニュー・グループ・ニュースペーパーズ(New Group Newspapers)を名誉毀損で訴えた俳優のジョニー・デップが、元妻で俳優のアンバー・ハードに対して暴力を振るったという報道が虚偽であることを証明するために、アンバーと結婚していた頃に彼女から受けた最もひどい仕打ちについて裁判で証言した。
英現地時間7月9日、イギリスの高等法院で行われた審理で議題に挙がったのは2014年8月のバハマ旅行。New Group Newspapers側の証人であるアンバーは、この旅行中に処方薬のオキシコドンの服用を制限されたジョニーが彼女を攻撃したと主張しているが、ジョニーはそれを否定しており、英Daily Mailによるとこう証言したという。
「(薬の使用に関して)彼女は度々介入しては、私に薬の服用を控えさせました。それは彼女が私に対して行なったことのなかで、最も残酷なことのひとつでした」
ジョニーが服用していた薬物は違法なドラッグなどではなく、当時、薬物中毒やアルコール中毒から脱却するべくリハビリに励んでいたジョニーが、病院で医師から処方されたものだった。ジョニーは、“薬をもらえず床の上で泣きながら悶え苦しむ自分のことをアンバーは置き去りにした”と、その時の状況について説明している。
さらに、New Group Newspapers側から、当時、アンバーがジョニーの担当看護師に送ったとされるメールに、「(薬をもらえなかったことに憤慨した)ジョニーから突き飛ばされた」と書かれていたことについて聞かれると、「私の観点でしかお話しすることはできませんが、当時の私には誰かを突き飛ばせるような体力はありませんでした。私は彼女を押したりしていません。(自分がアンバーを押したという)証言はでっちあげであるということをお伝えします」と、薬をもらえなかったことが理由でアンバーを攻撃したという、アンバー側の主張を全否定した。
続けて、「彼女(アンバー)は自分が持っていた薬は、あなたが飲むべき薬ではなかったと言っていますが?」と問われると、「(仮にそうだとして)そもそもなぜ彼女は私が飲むべきではない薬を持っていたのですか?」と返し、質問を終わらせた。
The Sunは2018年4月に、ジョニーがアンバーにドメスティック・バイオレンス(DV)をはたらいたと報じているが、ジョニー側はDVの事実はなく、アンバーがウソをついていると主張。アンバー側はジョニーの薬物乱用による暴力を主張していることから、今回の裁判ではジョニーの過去の薬物使用について重点的に議論が行われている。
一方のジョニー側も、暴力を振るっていたのはジョニーではなくアンバーであることを証明するために、アンバーが投げたウォッカなどのボトルによって欠損した中指の写真を証拠として提示したり、離婚を決意するきっかけとなった“排泄物事件”について改めて証言したり、汚名返上のために徹底的に争う姿勢を見せている。(フロントロウ編集部)