アリアナ・グランデ、コロナ禍の最新夏コーデ
新型コロナウイルスの世界的感染拡大は、まだまだ収束の目途は立たないものの、7月に入り、セレブたちが多く暮らすアメリカ・カリフォルニア州でも、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保やマスクの着用を徹底したうえで、仕事に出かけたり、久々の友人との再会を楽しむセレブたちの姿が見かけられるようになった。
パンデミック以前は、世界中を忙しく飛び回っていたシンガーのアリアナ・グランデは、現在は、ロサンゼルス近郊の高級住宅街ハリウッドヒルズに約14億6,000万円で購入した豪邸に定住して、楽曲制作などに取り組んでいるよう。
日曜日の午後、ラップトップコンピューターを小脇に抱えて、ロサンゼルス市内にあるレコーディングスタジオに到着するアリアナの姿がパパラッチのカメラに収められた。
ダボッとしたオーバーサイズのトップスに太ももまであるサイハイブーツをセットしたスタイルが定番となっていたアリアナだけれど、この日の彼女は、トップがコンパクト、ボトムがゆったりとした真逆のバランスのコーデで仕事へ。
袖口と襟にラインが入ったスポーティーなジップアップのノースリーブ・クロップトップに、ルーズなストレートシルエットのダメージ入りハイウェストデニム、足元はコンバットブーツという、夏の「グランジスタイル」にトライしたアリアナは、バッグにはフェンディ(Fendi)のヴィンテージのモノグラム柄バッックパックをチョイスして、レトロさをプラスした。
グランジスタイルって?
「グランジスタイル」とは、1990年代前半に流行したグランジ・ロックから派生したファッションで、ロックバンド、ニルヴァーナのボーカル、カート・コバーンや、当時一世を風靡していたモデルのケイト・モスが、このスタイルの人気を牽引したファッションアイコンの代表格として知られる。
語源である「grunge(グランジ)」は「小汚い」、「不潔」といった意味を持つ俗語。
“こなれ感”がものを言うグランジスタイルの定番アイテムには、着古したようなネルシャツや、色落ちしたりダメージの入ったデニム、ロックTシャツ、スニーカー、コンバットブーツなどが挙げられ、今でも何年かごとに巡って来る定番トレンドとして、さまざまな世代に愛されている。
アリアナがお披露目したサマーグランジスタイルは、その名の通り、グランジスタイルを夏仕様にアレンジしたもの。
ノースリーブのクロップトップはバッグと同じくフェンディのもので、デニムはセレブ御用達デニムブランドのリダン(Re/Done)、ブーツはドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)と、ハイブランドのアイテムをさりげなくミックスしていた。
そして、お馴染みのハイポニーには、大小のパールがあしらわれたヘアピンをプラスして、ガーリーさも忘れずに。
ちなみに、このパールピンは、カーダシアン/ジェンナー家の姉妹たちなどのヘアを担当しているセレブ御用達のヘアスタイリスト、ジェン・アトキンがニューヨーク発のジュエリーブランド、クロエ+イザベル(Chloe + Isabel)とのコラボでリリースしたもの。
6月に入ってから、以前コラボ商品を発売したこともある大手コーヒーチェーンのスターバックスと距離を置いたことが明らかになり、以来、地元の小さなカフェ、とくに黒人に対する人種差別撤廃を訴える「Black Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター/黒人の命も価値がある)」のムーブメントのサポートに繋がるコーヒーショップでコーヒーを購入しているアリアナ。
この日、スタジオ入りする際に手に持っていたのも、以前、アリアナがSNS上で発したひと言がきっかけで、150人ものファンたちが殺到した黒人のオーナーやスタッフたちが切り盛りする「サウスLAカフェ」のものだった。
(フロントロウ編集部)