俳優のアンバー・ハードが、元夫で同じく俳優のジョニー・デップが“アンバーが自分と結婚したのはお金のため”と主張していることに対し、法廷で猛反論した。(フロントロウ編集部)

ジョニーはアンバーに“カモにされた”と主張

 ハリウッドを代表する俳優の1人であるジョニー・デップが、自分のことを「Wife Beater(妻を虐待する者)」と呼んだイギリスの大衆紙The Sunを発行するNew Group Newspapers(以下NGN)を名誉毀損で訴えた裁判で、NGN側の証人として召喚された元妻で俳優のアンバー・ハードとジョニーによる舌戦が白熱している。

 現地時間7月7日からイギリスの高等法院で始まった今回の裁判では、これまでに様々な証言が出てきているが、そのなかでジョニーはアンバーと出会った時のことを振り返って、「彼女はとてもフレンドリーで、最近経験した前のパートナーとの別れについて私に話してくれました。当時の私が今の私と同じことを知っていたら、危険信号に気づいたと思いますが、あの頃の私はそれに気づきませんでした」と言うと、続けて「彼女は美しくて、私のことや私の仕事にとても興味があるように見えました。私はそれに騙されてしまったのです。彼女は“愛”と見せかけたもので、私を落としにかかったのです」と告白。

画像: ジョニーはアンバーに“カモにされた”と主張

 さらに、「彼女が私と結婚したのは、キャリアアップと経済的な利益を得るためだったということを、だいぶあとになってから理解しました。彼女はそれをどうやって実現するか心得ていました。例えば、出会った当初、彼女は何度も私の出演作を称賛してくれました。けれど、結婚後、彼女から私が出演する作品をじつは一度も見たことがないと告げられました。彼女は自分の欲しいものをわかっていて、私は彼女にとっていいカモだったのです」と、今思えば疑わしいことはいくらでもあったが、当時はそれにまったく気づくことなく、アンバーの言葉や態度を鵜呑みにしてしまったことを明かした。

 また、ジョニーは先ほどの証言をした日とは別の日に行われた審理でも、アンバーが自分と結婚したのは“金銭目的”であり、騙されて650億円以上の資産を失った際、そのことに激昂したアンバーから暴力を振るわれたと主張している。

金銭目的でジョニー・デップに近づいたことを否定

 そんななか、現地時間7月21日に行われた審理で、アンバーが“金銭目的で結婚した”というジョニーの主張を否定するコメントをした。

 アンバーは、「ジョニーが言っていた私の“結婚計画”についてですが、私がキャリアアップや金銭的な利益を得るために彼と結婚したという主張は馬鹿げています」と言うと、「(ジョニーと婚姻中)私はずっと金銭的に自立していましたし、離婚裁判で得た和解金はすべて慈善団体に寄付しました。むしろ、金銭的に自立したいという私の考えが、私たちが喧嘩になる原因のひとつでした」と反論。“結婚前も結婚後も経済的に自立している”ということを強調した。

画像: 金銭目的でジョニー・デップに近づいたことを否定

 ちなみに、ほとんどの方がご存じだと思うが、アンバーはジョニーとの婚姻中、複数回にわたってDV(家庭内暴力)を受けたと主張している。一方のジョニーは、アンバーに暴力を振るったことを否定すると同時に、DVを受けたのはむしろ自分のほうだと主張しており、すでに決着がついている離婚裁判の時から両者の言い分は平行線をたどったままとなっている。(フロントロウ編集部)

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