刑期を終えたテカシ・シックスナイン
ラッパーのテカシ・シックスナインは2018年11月、所持していた銃による発砲や恐喝、さらにギャング関連の麻薬取引や武装強盗に関与していた容疑で逮捕。殺人の共謀を含む複数の罪で懲役2年の判決を下されたテカシは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、当初予定されていた2020年末よりも半年以上早い4月頭に出所。GPSによる警察の監視のもとで、残りの服役期間を過ごしていた。
服役期間中にミュージックビデオの撮影のために一時的に外出したことが原因で、自宅を特定されて移送を余儀なくされるなど、服役期間中も相変わらず話題を振りまいていたテカシだけれど、米現地時間8月2日をもって、ついに刑期が満了した。
刑期満了後に撮影されたMVと共に新曲をリリース
テカシは刑期をまっとうしたことを受けて、新曲「Punani」をリリース。これは、自宅で服役中だった今年5月にリリースされた「Gooba(グーバ)」と、6月にリリースされたニッキー・ミナージュ参加の「Trollz(トロールズ)」、7月リリースの「YAYA(ヤヤ)」に続く新曲となっている。
テカシは新曲のリリースに際してインスタグラムを更新。「俺は自由だ!」と宣言した上で、ヘイターたちを煽るいつものトーンで「外に出られないなんて誰が言った? 」とテカシ。「ブルックリンは俺の街で、ニューヨークは俺の都市。聞こえたか? 俺はニューヨークの王様だ。お前らじゃ俺と同じことはできないし、外に出られないんだよ」と綴った。
「Punani」はミュージックビデオと合わせてリリースされている。ビデオは、テカシが刑期を終えた直後に、街に繰り出して撮影されたもので、テカシがマクドナルドを訪れたり、公園を訪れたりしながら、久しぶりの外出を楽しむ姿が収められている。
ビデオには問題行動がちらほら
しかしながら、刑期を終えて罪を償った後でビデオを撮影したテカシだけれど、このビデオには“問題行動”もいくつか。テカシは、走行中のランボルギーニのボンネットの上に乗りながらラップを披露しているほか、新型コロナウイルス禍にもかかわらず、店内ではマスクを着けていない。
議論を呼ぶような行動でたびたび炎上してきたテカシだけれど、その破天荒すぎるキャラクターは相変わらず。そうやって多くの“敵”を作ってきたテカシの安全面を懸念してか、ビデオには、一部のスタッフが防弾チョッキを着ている様子も収められている。(フロントロウ編集部)