DCコミックス史上最大のオンラインバーチャルイベント「DCファンドーム」が開催。2020年8月23日に行なわれ、DC作品のレジェンドたちが数多く集結したイベント「ホール・オブ・ヒーローズ」の様子を総まとめ!

DCファンドームとは?

 「DCファンドーム」とは、DCコミックス初のグローバルオンラインイベント。2部構成で行なわれるこの壮大なイベントは、2020年8月23日に第1部の「ホール・オブ・ヒーローズ」が、9月13日に第2部となる「ディスカバー・マルチバース」が開催。

画像: DCファンドームとは?

 「ホール・オブ・ヒーローズ」では、DCコミックスの映画、アニメ、コミックスなどに携わるセレブやアーティスト、スタッフなどが集結し、期待の作品の新情報を発表。そして「ディスカバー・マルチバース」では、DCコミックスのスーパーヒーローやスーパーヴィラン、そしてそのファン同士で、かつてない方法で交流できるようになる。「ディスカバー・マルチバース」は24時間開催され、世界中すべての人がアクセスできる。

 そんなDCファンドームの特大イベント第1段「ホール・オブ・ヒーローズ」は無事終了。バットマンやスーサイド・スクワッド、フラッシュなど、大人気のコンテンツの新情報が続々発表され、世界中のファンを大いに沸かせた。そんな「ホール・オブ・ヒーローズ」のハイライトを振りかえり、まとめてご紹介!

1、『ザ・バットマン』トレーラー第1段発表!

 2021年公開の映画『ザ・バットマン(The Batman)』からは、トレーラーの第1弾が公開。ロバート・パティンソンが主演を務めるこの注目作は、バットマンの「初期の頃」を描いたもので、「かつて作られたことがない」ような作品になっているとマット・リーヴス監督。トレーラーには、ゾーイー・クラヴィッツ演じるキャットウーマンの姿も!

 コリン・ファレル演じるペンギンやジェフリー・ライト演じるゴードン警部に関しても、これまでとは違った描き方がされるという。

2、『ワンダーウーマン』トレーラーでヴィランのチーターがお目見え!

 2020年10月9日に日本公開となる『ワンダーウーマン1984』の新トレーラーが公開!映像では、クリステン・ウィグ演じるヴィランのチーターことバーバラ・アン・ミネルバの全貌が初披露。

 女性が主導で作られている本作の主人公を務めるガル・ガドットは、「女性が主導になっているスーパーヒーローのジャンルはとっても大切」とコメントした。

3、『スーサイド・スクワッド』特別映像&キャラクター発表!

 2021年公開予定の映画『ザ・スーサイド・スクワッド(原題 The Suicide Squad)』の制作陣が登場したパネルセッション

 ガン監督による『ザ・スーサイド・スクワッド(原題)』は2016年に大ヒットした『スーサイド・スクワッド』の続きを描く続編ではなく、同じユニバースに属しながらも別の物語を描く新作になると言われており、マーゴット・ロビー(ハーレイ・クイン)やヴィオラ・デイヴィス(アマンダ・ウォラー)、ヨエル・キナマン(リック・フラッグ)など前作のキャラクターが続投するほか、イドリス・エルバ(ブラッドスポート)やジョン・シナ(ピースメーカー)などの新しいキャラクターが多数登場する。

 DCファンドームでは『ザ・スーサイド・スクワッド(原題)』のキャラクターを正式発表するロールコール(Roll Call)という映像と、監督やキャストのコメントつきで撮影現場の映像をチラ見せする舞台裏映像も解禁。

4、『ジャスティス・リーグ』スナイダーカットのティーザー公開!

 スナイダー・カット(Snyder Cut)という通称で呼ばれるザック・スナイダー版『ジャスティス・リーグ』のティザー予告が公開。さらに同作はHBOMaxにて4部構成で配信されるということも明らかになった。

 スナイダー・カットでは、監督が当初の悪役として設定していたダークサイド(レイ・ポーター)がヴィランとして登場。劇場版では登場しなかったダークサイドは、DCユニバースの中で最も強力な存在のひとりとして知られるスーパーヴィラン。

 さらに監督は、スナイダー・カットではフラッシュ(エズラ・ミラー)やサイボーグ(レイ・フィッシャー)の活躍がより多くみられるとコメントし、ファンを大いに沸かせた。

5、『ブラックアダム』ティーザー公開!

 ドウェイン・ジョンソン主演の映画『ブラックアダム』のパネルセッションで、ティーザー予告が公開。

 映像では、ドウェインの肉声でブラックアダムのオリジンが語られる。魔法使いに囚われていた彼は、何らかの理由で復活を遂げ、「俺は自由だ。お前に俺の世界を見せてやろう。もう誰も俺を止められない」と言う。

 2021年12月22日の米公開予定の本作にかけるドウェインの熱い思いも語られ、期待は高まるばかり。

6、『シャザム!』続編タイトルが発表!

画像: 6、『シャザム!』続編タイトルが発表!

 2022年11月4日に全米公開を予定している映画『シャザム!』の続編タイトルが『シャザム!フューリー・オブ・ザ・ゴッズ(Shazam! Fury of the Gods)』に決まった。

 『シャザム!』のパネルセッションには、シャザム役のザッカリー・リーヴァイ、ビリー役のアッシャー・エンジェル、フレディ役のジャック・ディラン・グレイザー、スーパーフレディ役のアダム・ブロディ、ダーラ役のフェイス・ハーマン、スーパーダーラ役のミーガン・グッド、そして前作に続きメガホンをとるデヴィッド・F・サンドバーグ監督が登場。

 「神々の怒り」と言う意味を持つ本作では、一体何が描かれるのか。

7、映画『ザ・フラッシュ』の新コスチューム

 2022年に公開されるDC映画『ザ・フラッシュ(The Flash)』のパネルセッションに登場したフラッシュ役のエズラ・ミラーが、本作は「シネマティック・ユニバース」が誕生することになる重要作になると明言

 以前よりファンの間でウワサされていた原作『フラッシュポイント』との関わりや、そこから展開される新たなユニバースへの可能性を明かし、期待の高まるトークセッションになった。

 フラッシュの新たなコスチュームのコンセプトアートは、映画『ジャスティス・リーグ』でのスーツとはかなり違ったものになっており、期待はさらに高まるばかり。

 また、『ザ・フラッシュ』に関しては、先日、歴代バットマンを演じたベン・アフレックとマイケル・キートンの2人がバットマンとして出演することが発表されたばかり。ますますコミック版『フラッシュポイント』の内容に近づいてきたように見受けられる。

8、映画『アクアマン』続編について新情報

 2022年12月に公開予定の『アクアマン』。今回行なわれたトークセッションには、監督を務めるジェームズ・ワンと、同作でヴィランであるオーム王を演じたパトリック・ウィルソンが参加した。

 ワン監督は先日『アクアマン2』について、「少しホラー要素が入っていると思う」と明かしていたけれど、今回は続編の雰囲気についてさらなる情報を追加。「2作目はよりシリアスなものになると思っている。僕らが今日生きているような現実世界との繋がりを持っているようなね」と明かした。

9、ドラマ『タイタンズ』シーズン3の新情報

 元ロビンでナイトウィングとして独り立ちしたディック・グレイソンを中心に、DCのスーパーヒーローのサイドキックが大集結するヒーローチームを描いたドラマ『タイタンズ』シーズン3で、カラン・ウォルターズ演じるジェイソン・トッドがレッドフードになることが発表された。また、更にバーバラ・ゴードンやヴィランとしてスケアクロウが登場することも明かされた。

 ゴードンやスケアクロウのキャストはまだ発表されていない。日本では、Netflixでシーズン2まで配信済み。

10、Netflixドラマ『サンドマン』情報のアップデート

 人気ドラマ『グッド・オーメンズ』の原作を執筆したニール・ゲイマンの代表作、『サンドマン』のドラマ化企画について新情報が。

 『サンドマン』は1989年よりDCコミックスで連載された同名のコミックブックで、ニールが原作を手掛けている。本作は、コミック界の最高賞とも呼ばれるアイズナー賞をはじめ、数々の賞を受賞した名作。

 ニールによると、新型コロナウイルスの影響で自宅での待機を余儀なくされている間に、ドラマの脚本は完璧に近いものになり、制作も徐々に始まりつつあると言う。

11、バットマン新作ゲーム『ゴッサム・ナイツ』、『スーサイド・スクワッド』発表

 かねてよりウワサされていたバットマンの新作ゲーム、『ゴッサム・ナイツ(Gotham Knights)』が発表された。

 本作は、バットマンを失ったゴッサムシティを守るべく、バットガール、ナイトウィング、レッドフード、ロビンのいずれかになって敵に立ち向かっていくという、オープンワールドRPG。発売は2021年を予定している。

 また、『スーサイド・スクワッド』からも新作ゲームの『キル・ザ・ジャスティス・リーグ(Suicide Squad: Kill the Justice League)』が発表。予告映像が公開された。

 アクション・アドベンチャー・シューティングゲームになる本作は、ゲーム『バットマン アーカム・アサイラム』のシリーズを手掛け評価を得ているRocksteady Studiosが開発を担当する。

12、2021年にマイルストーン・コミックスをリニューアル

 「DCコミックスのサプライズ」パネルセッションでは、2021年2月にマイルストーン・コミックスをリニューアルすることを発表。

画像: 12、2021年にマイルストーン・コミックスをリニューアル

 マイルストーンはもともと4人の黒人ライターとアーティストによって作成され所有されていた独立型のスーパーヒーローのユニバースで、DCは2015年にマイルストーン・メディアとの新たな提携を発表していた。

 また、マイルストーンの映像化についても話は進んでいるようで、実写映画やアニメ化の構想が既に持ち上がっていることも明かされた。

注目のトークセッション&QAも!

 DCファンドームでは新作発表だけではなく、DCユニバースに出演している俳優やキャラクターによるイベントも行なわれた。

ハーレイ・クイン、ポイズン・アイビーとの「結婚」に言及

 その中で、アニメ版のハーレイ・クインがファンの質問に答える企画「ハーレイ・クインとの質疑応答バトル」が、ハーレイによる爆弾発言が数多く飛び出した。

 特にファンを大盛り上がりさせたのが、セックスしたい相手、結婚したい相手、殺したい相手を選ぶ「ファック、マリー、キル」の質問への答え。ハーレイは、ワンダーウーマンとセックスして、バットマンとスーパーマンを殺し、ポイズン・アイビーと結婚するとコメントした。

DCEUの多様性をリードする女性たちが登場!

 DCコミックスが原作のテレビドラマや映画に出演する有色人種の女性たちが参加したトークセッション『DCユニバースの有色人種の女性たち』では、テレビや映画における“レプリゼンテーション”が大きな議題に。

 「表現」や「代表する」という意味があるレプリゼンテーション(representation)は、テレビや映画といったエンタメ業界においては、世界中に存在する多種多様な人々を適切に表しているか・描いているかということに対して使われる。

セッションに登場したのは
*ミーガン・グッド(『シャザム!』)
* ジャヴィシア・レスリー(『バットウーマン』)
* キャンディス・パットン(『THE FLASH/フラッシュ』)
* タラ・アッシュ(『レジェンド・オブ・トゥモロー』)
* ナフェッサ・ウィリアムズ(『ブラックライトニング』)
* シャンタル・トゥイー(『ブラックライトニング』)
* アンナ・ディオプ(『タイタンズ』)
ダマリス・ルイス(『タイタンズ』)
の8名。彼女たちのトークでは、DCEUでいかにレプリゼンテーションのあるモノづくりが行なわれているかが熱く議論され、改めてDCEUの多様性への取り組みが真摯であるかが伝えられた。

エンパワ単語「BAWSE」についてのトークセッション

 同じく『DCユニバースの有色人種の女性たち』内では、近年、英語圏で聞くようになった言葉「BAWSE(バウス)」という概念についても言及

 「BAWSE(バウス)※」とは、実権を握る人/上司という意味を持つ「BOSS(ボス)」という単語を、勢いをつけて言ったときの音をそのまま文字にしたもの。「逆境を乗り越え生きてきた人や、自信を放ち、目標を達成し、精神的に強く、傷つくことから成長し、純粋な笑顔を持つ人」というエンパワメントな意味も持っている。

※スラングのため人によって少し発音が異なり、「ボース」のように発音する場合もある。

 トークセッションでは、そんな注目の言葉「BAWSE」について、それぞれの思うBAWSE像が語られた。誰もが励まされるこの「BAWSE」という言葉をぜひあなたの日常にも取り入れて。

コロナ禍で頑張るリアルヒーローにスポットライト!

 『CNNヒーローズ:新型コロナウイルス時代のリアルヒーローたち』では、現在世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスと向き合い、パンデミックで混乱する社会において、人助けや慈善事業に情熱をささげる人たちを称えた。

 年配者を中心に外出を避けている人のために無料で生活必需品の買い出しを続ける男性や自分の貯金と3Dプリンターを使って医療従事者に無料で配るフェイスシールドづくりをした12歳の少年、自宅の庭を歩く挑戦と引き換えに寄付を募り、医療従事者たちのために40億円以上の寄付金を集めた100歳の退役軍人トム・ムーアなど、様々な人々の前向きな取り組みが紹介。

DCファンドーム、第2段は9月13日開催予定!

 DCファンドーム(DC FanDome)は、第2段となる「DCファンドーム:ディスカバー・マルチバース」が9月13日(日)に開催予定。この日は、テーマごとに5つのバース(世界)で24時間配信が行なわれる。

DCファンドーム:ディスカバー・マルチバース

5つのバース(世界)の内容

  • DCウォッチバース/DC WatchVerse
    リラックスして椅子にもたれながら、バーチャルオーディエンスとして、世界各国の素晴らしいローカルプログラムが観覧できる。DCの映画、TVシリーズ、ホームエンターテイメント、ゲームに携わるタレントやクリエイターたちによる必見のトークセッションや本邦初公開の映像まで、様々なコンテンツが満載。
  • DC“ユー”バース/DC YouVerse
    「あなたが主役!」というテーマで、世界中から集まった最も素晴らしいコスプレやファンアートを見ることができる。
  • DCキッズバース DC KidsVerse
    子供たちや若いファンのために、家族向けの幅広いアクティビティが用意されている。「DCKidsFanDome」の公式ページから直接アクセスできる特別なエリアで、ファミリー向けのコンテンツを展開。
  • DCインサイダーバース/DC InsiderVerse
    伝説的なアーティストでDCの最高クリエイティブ責任者(CCO)/出版者でもあるジム・リー、DC作品をベースにした映画製作会社の社長ウォルター・ハマダ、DCTVシリーズ「アローバース」のクリエイター、エグゼクティブプロデューサーのグレッグ・バーランティが、DCマルチバースを最新のお宝映像で紹介。また、そこからコミックブック、ゲーム、TVシリーズ、映画、テーマパーク、グッズなど、あらゆるフォーマットでDCを現実のものにしているマスターアーティストたちの舞台裏も見ることができる。
  • DCファンバース/DCFunVerse
    みんなでシェアできるアイテムを集めたり、コミックコーナーをチェックしたり、DIYできる『ワンダーウーマン』のゴールデンアーマーやバットモービルキットに加え、デジタルプレゼントや、限定商品を取り揃えたお店も登場。

 DCファンバースについての記事一覧は、フロントロウの「DC」ページから確認して。(フロントロウ編集部)

(フロントロウ編集部)

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