多くのことを乗り越えてきたデミ・ロヴァート
2020年1月に開催された第62回グラミー賞授賞式で力強いパフォーマンスを披露して、およそ2年ぶりに表舞台に復帰を果たしたデミ・ロヴァート。その後も3月に新曲「I Love Me(アイ・ラブ・ミー)」をリリースしたり、翌4月にもサム・スミスとのコラボとなる「I'm Ready(アイム・レディー)」をリリースしたりするなど、精力的に活動を再開しつつあるデミだけれど、彼女はこれまでに多くのことを乗り越えてきた。
現在28歳のデミは、2008年に放送されたディズニー・チャンネルの映画『キャンプ・ロック』への出演がきっかけでブレイクして以来、摂食障害でリハビリ施設に入所したり、アルコール依存症と薬物依存症に悩まされたりしてきた。一度はそれらの依存症を克服できたと思われたデミだけれど、2018年8月に薬物の過剰摂取で意識不明に陥り、入院後にリハビリ施設に入所。長きにわたって依存症と闘い続けてきた。
デミが過去のメンタルヘルスの問題に言及
今回、デミがアメリカの朝の情報番組『Good Morning America』に出演。新型コロナウイルスのために、予定していた活動の中断を余儀なくされたことに言及した。
新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックは、多くの人たちの日常をガラッと変えてしまったけれど、本格的な活動再開を予定していたデミも「困惑してしまった」1人だそう。「私はカムバックする準備が整っていたから。数年ぶりに音楽をリリースしたり、ずっと話したいと思っていたことをようやく話せると思っていたのに」と語り、本来であれば大々的にアーティストとして復活するつもりだったと明かした。
続けて、番組ではデミがこれまで抱えてきたメンタルヘルスの問題についての話題に。キャスターを務めるエイミー・ロバックから、自身のメンタルヘルスの問題に「後ろめたさ」を感じているかと訊かれると、「後ろめたさはない」とした上で、「自分がしてきた経験だったり、自分が下したりしてきた決断のいくつかは恥ずかしく思っているところがあるかもしれない」とデミ。
「メンタルが不調に陥っている時に過ちを犯してしまった人にとってそれは自然なことだと思う」と前置きして、「ただ同時に(メンタルヘルスの)認知を高めて、それについて話をすることで、レッテルを取り除くことができるということも分かっているから」と、後悔している過去の行動について堂々と話すのは、メンタルヘルスにまつわるトラブルを「後ろめたい」と感じてしまう風潮を払拭したいからだと話した。
婚約した今もツラい時はある
今年アーティストとして復活を果たしたデミは、プライベート面でも嬉しいニュースがあり、米現地時間2020年7月22日に、今年3月から交際していた、ドラマ『アンダー・ザ・ドーム』や『LAW &ORDER:性犯罪特捜班』などで知られる俳優で恋人のマックス・エーリックと婚約したことを発表した。
とはいえ、この新型コロナウイルス禍ではアップダウンもあるようで、「(コロナ禍の中ずっと)最高の時間を過ごせたと言える人は1人もいないと思う。私は婚約したし、プライベート面では順調に進んでいるけど、ツラい時は今でもある」とデミ。「それが人生でしょ」と、今でもツラい時期はあると告白した上で、「私の人生に彼以上に完璧な人はいない。それに、まさに完璧すぎるタイミングだった」と、マックスと出会えたことの喜びを改めて語った。(フロントロウ編集部)
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