カイリー・ジェンナーが公開した「バッグの中身」が波紋
監修コスメブランド「Kylie Cosmetics(カイリー・コスメティックス)」の収益を中心に、年収5.9億ドル(約617億円)を稼ぎ出し、米経済誌Forbesが集計・発表した2020年度版『セレブ長者番付(世界で最も稼ぐセレブ)』の堂々の第1位に輝いたカイリー・ジェンナー(23)が、自身のYouTubeチャンネルで、セレブの定番企画「What’s in my bag?(バッグの中には何が入っている?)」に挑戦。
タイトル通り、バッグの中に入れていつも持ち歩いているアイテムを紹介する動画で、推定価格2500万円とも言われる愛用のエルメス(Hermès)のバーキンバッグから、次々に必需品を取り出して見せていったのだが、その内容があまりにも「信じがたい」と波紋を呼んでいる。
バッグの中身紹介企画といえば、セレブの日常や性格など、“素”が垣間見えるところも人気のポイントだけれど、カイリーが紹介したアイテムは、ほぼすべて自身のブランドの化粧品かスキンケア用品、もしくは、それぞれがビジネスを手がけているカーダシアン/ジェンナー家の姉妹たちがプロデュースしたアイテムばかり。
食後に必ず食べるというガム、デジカメ、娘のストーミちゃん(2)のおやつ用のアップルジュース、「なぜか癒される」という、えんどう豆型のぬいぐるみ以外は、“宣伝”の匂いがプンプンするアイテムしか登場しなかった。
しかも、高価なバーキンの中に、ポーチにも入れず、無造作に放り込まれているらしいリップコスメの数が尋常ではなく、コスメブランドの経営者としては当然とも言えるが、とにかく、つっこみどころが満載。
とくにネタでやっているというわけではなく、とにかく自身や姉妹のブランドのアイテムの“宣伝”に徹したカイリーに、トレンド発信源であるファッション&ビューティー・アイコンとしての彼女に注目しているファンたちは、少々期待を裏切られるかたちとなった。
途中で嫌な予感がしながらも、とりあえず、8分間におよぶカイリーのバッグの中身動画を最後まで見たという人たちは、SNSで「ん? 8分間の広告映像?」、「いや、実際にはこうじゃないはず」、「ここまで徹底するなら、最初から正直に“広告”だって言ってくれたら良かったのに…」などと口々に不満を漏らした。
しかし、カイリーは動画の中で、監修スキンケアブランド「Kylie Skin(カイリー・スキン)」の未発売のハンドサニタイザー(手指用消毒スプレー)や非売品のシュシュ、大手コスメチェーンのUlta Beauty(アルタ・ビューティー)とのコラボで10月に発売予定の唇をボリュームアップしてくれるリップグロスなども紹介しているので、コアなファンには有益な情報も。
企画の全編を見てみたいという方は下の動画をチェックしてみて。
ちなみに、カイリーやカーダシアン/ジェンナー家のメンバーたちが約14年にわたって出演してきたリアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』は、米E!で2021年初めに放送されるシーズン20(※日本では、最新となるシーズン18がdTVで配信中)をもって終了することが9月頭に発表されたばかり。
姉妹たちは、今後、ますますプロデュース業に力を入れていくものと見られており、カイリーの”バッグの中身公開企画”と称した、実質的には“宣伝”の動画も、その兆候なのかも。(フロントロウ編集部)