自分がLGBTQ+当事者、自分の子供がLGBTQ+当事者である海外セレブが、カミングアウトした時、された時の素敵な反応を集めました。(フロントロウ編集部)

カーラ・デルヴィーニュ

 モデルで俳優のカーラ・デルヴィーニュは、性別に関係なく人を好きになるパンセクシャルであることを公言している。明るくかっこいいイメージのあるカーラだけれど、“古くて抑圧されたイギリスの家族”の中で育ったという。そのことが影響し、じつは思春期には、LGBTQ+当事者が自分自身のセクシャリティを嫌悪するインターナライズド・ホモフォビア(internalized homophobia/内在化した同性愛嫌悪)を抱えていたそうで、同性愛者をバカにする発言もしていたと米Varietyのインタビューで明かす。しかし18歳の時に女性との初めての交際が終わり、失恋の痛手のなかで、父親との絆を深めたそう。

画像: カーラ・デルヴィーニュ

「自分の感情について父と話すことはあまり得意じゃなかった。ある時、失恋して気分が悪かったのを覚えてる。そしたら父が『私と話してくれたことがないね』と言ってきたから、『くそほど心が折れてるんだ』って叫び返した。私は家の下へ降りていった。父はハグしてくれたことを覚えてる。すごく泣けてきて、『彼女は私の心をめちゃくちゃにした』って言ってしまった。その瞬間、父に追い出されるかと思った。すごく怖かった。本当に恐怖だったよ。そしたら父が、『彼女はエネルギーを注ぐに値しないよ。君は愛される価値があるんだから』って。すごく優しかった。今でも泣ける」


ベン・プラット

 映画『ピッチ・パーフェクト』で有名なベン・プラットは、8年生の頃に両親にカミングアウト。ユダヤ系では8年生の頃にイスラエルを訪れることが多いそうで、学校が率いてイスラエルを訪問していた時に、彼の友達が何の気なしに“ベンはゲイで、女の子達とも仲が良い”と発言したそう。しかし両親にはきちんと自分の口から話したかったそうで、ホテルから電話をしたという。 

画像: ベン・プラット

「テルアビブのホテルに戻って、両親に電話したんだ。彼らが何時だったのか知らないけど、重要なことだったからね。そして僕が『言わなきゃいけないことがあるんだ』と言ったら、ママは『あなたのセクシャリティのこと?』って。僕は、『僕に言わせて』って感じだったけど。とにかく母がなんと言ったかというと、『私達は分かってるよ。あなたは子供の頃に『オズの魔法使い』のドロシーの恰好をして過ごしてたし、誰も驚かないよ』って。僕は、『あ、そう。良かった』って感じだった」

 Netflix番組『Ben Platt Live from Radio City Music Hall(原題)』でそう明かしたベンは続けて、「世界のみんな、これを家で見ているみんな、今夜ここに来ているみんなに、それ(カミングアウト)はそれぐらいなんでもないことであれと願ってる。カミングアウトは、イベントやアナウンスである必要はないんだよ」とメッセージを送った。


ナオミ・スモールズ

 コンペティション番組『ル・ポールのドラァグ・レース』のシーズン8に出演し、そのスタイルの良さからファンが多いナオミ・スモールズ。ナオミはカミングアウトする必要もない家庭環境だったことを、米WOWPresentsのインタビューで明かしている。

画像: ナオミ・スモールズ

「私ってラッキーなの。カミングアウトする必要がなかったから。ただ子宮から生まれて、ママは私に聞いたこともないし。気にしてなかったし、ずっと分かってたんだろうね」


ルビー・ローズ

 俳優のルビー・ローズは、幼かったために自分のセクシャリティを説明する言葉を知らなかったという、少し可愛いエピソードとともに、母親にカミングアウトした時のことを振り返った。

画像: ルビー・ローズ

「母は、私が6歳の頃から知ってたみたい。ゲイやレズビアンの人を知らなかったから、どう言葉にしていいか分からなかった。だから、『言っておいたほうが良いかなって思うんだけど、もしいつか彼氏が出来たとしたら、それは女の子だよ』って言ったの。そうしたら彼女は、『知ってる』って」


シャーリーズ・セロン

 同性間での結婚が出来るようになるまで自分も結婚しないと公言していた俳優のシャーリーズ・セロンは、その後養子として引き取ったジャクソンちゃんが、トランスジェンダーであることを明かした。そのことについてシャーリーズは、英Daily Mailにただこう話している。

画像: シャーリーズ・セロン

「まあ、だから今は美しい娘が2人いるってこと。私は2人のことを守りたいし、幸せになってほしい。すべての親が自分の子供に願うようにね」

 そして大人達が次世代に価値観を押しつけ、自由や権利を与えないことには断固として反対しており、「子供たちはこの世に生まれて、成長の過程で自分自身を見つける。そして、子供たちが誰になりたいかは、私が決めることじゃない。子供たちの存在を祝福し、子供たちを愛し、子供たちがなりたい人間になれるよう手助けしてあげることが親としての私の仕事。子供たちがなりたい自分になれる権利を持てるよう、私は自分ができる最大限のことをして子供たちを守るつもりです」と語っている。


ジョニー・デップ

 ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの娘であるリリー・ローズ・デップは、100%ストレートとは言い切れないとする1万人のポートレイトを撮影したSelf-Evident Project(セルフ・エヴィデント・プロジェクト)に参加し、セクシュアリティにラベルを貼らない姿勢を見せた。その直後に、リリーの父ジョニーは、英Daily Mailでこう話している。

「僕はもう知ってた。彼女は僕になんでも話してくれるから。そして彼女は何を言うのも怖がらないから」

 親子の関係性やリリーの姿勢に誇りを見せたジョニーは、その後出演した人気トーク番組『エレンの部屋』に、プロジェクトのTシャツを着て出演している。(フロントロウ編集部)

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