Photo:@LilTunechi/Twitter,ニュースコム,ゲッティイメージズ
ラッパーのリル・ウェインがアメリカ大統領選で共和党のドナルド・トランプ現大統領への支持を表明したことを受けて、ガールフレンドと破局したと報じられている。(フロントロウ編集部)

リル・ウェインがガールフレンドと破局

 今年1月31日に通算13作目となる最新アルバム『Funeral(フューネラル)』をリリースしたラッパーのリル・ウェインが、恋人でモデルのデニース・ビドーと破局。米TMZなどの報道によれば、先日、リルがドナルド・トランプ大統領への支持を表明したことが破局の理由だという。

画像: リル・ウェインがガールフレンドと破局

 リルは先週、ドナルド・トランプ大統領と会合の場を設けたことをツイッターで報告。「これまでに彼が進めてきた刑事司法制度改革に加えて、プラチナ・プラン(※)はコミュニティーに実質的な所有権を与えてくれるはず。彼は私たちの言うことに耳を傾けてくれて、それを実行し、実現すると保証してくれた」とツイートして、現在行なわれている大統領選挙でトランプ大統領の続投を支持することを表明していた。

(※)ドナルド・トランプ米大統領が大統領選の約2か月前に発表した、黒人コミュニティーに約55兆円(5,000億ドル)を投じ、医療や教育の機会を充実させたり、雇用を創出したりすることで、人種間の格差を解消するというプラン。奴隷解放記念日である6月19日の「ジューンティーンス」を祝日にすることや、白人至上主義団体である「KKK(クー・クラックス・クラン)」をテロ組織として起訴するという公約も含まれている。もともと民主党議員が発案したプランが含まれていること、トランプ大統領がこれまで黒人への差別撤廃に対して積極的にアクションを取ってこなかったこと、トランプ大統領が前回の大統領選での公約を実現していないことなどを挙げ、選挙前の黒人票集めのためのパフォーマンスだと懐疑的に見る意見もある。

 報道によれば、元恋人であるデニースは選挙戦が始まった当初から民主党の大統領候補であるジョー・バイデン前副大統領と、副大統領候補であるカマラ・ハリス氏を支持してきたといい、リルとは政治観が相入れなかったそう。

 デニースの近しい友人は米 MTO Newsに対し、「デニースはウェインがトランプと一緒にいるのを見てショックを受けました。彼にはとても失望しています」とコメントし、「彼女はウェインと別れました。トランプ支持者だったことだけが理由ではありませんが、それが大部分を占めてはいます」と、リルがトランプ大統領を支持していたことが破局に繋がったと証言した。

ヒップホップコミュニティで増えるトランプ支持者

 ヒップホップのアーティストでトランプ大統領への支持を公言しているのはリル・ウェインだけではなく、先日、リル・パンプが日本の安倍晋三前首相の写真を使ってトランプ大統領への支持を表明したほか、俳優としても活動するアイス・キューブもトランプ大統領への支持を公言している。

画像: ヒップホップコミュニティで増えるトランプ支持者

 アイスは、リル・ウェインと同じくトランプ大統領のプラチナ・プランを支持する理由に挙げているほか、リル・パンプは「俺はバイデンのために33,000ドル(約363万円)も税金として収めないといけないみたいなんだ」と投稿して、バイデン氏が掲げている富裕層に対する増税計画を民主党候補に反対する理由として挙げている。

 とりわけ、現在20歳のリル・パンプが支持を表明したことで、若者への訴求力になると期待したのか、トランプ大統領は米現地時間11月2日にミシガン州グランドラピッズで行なった最後の演説にリル・パンプを登壇させた。

 リルはこの日、「大統領、私はここに、あなたがこの国のためにしてくれたすべてのことへの感謝を伝えに来ました」とトランプ大統領に感謝を述べたほか、「あなたは軍を帰還させてくれましたし、正しいことをなさってくれています」と賛辞を寄せた。

 この日の集会では、トランプ大統領がリル・パンプを紹介する際、誤ってリル・ピンプ(※Little Pimp=直訳すると「小さな売春婦のヒモ」)と呼んでしまったことも話題になった。

 アメリカ大統領選は一部の州での郵便投票を除いて投票所での投票が締め切られ、現在開票作業が進められている。(フロントロウ編集部)

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