Photo:ゲッティイメージズ、スプラッシュ/アフロ、Twitter
2020年のアメリカ大統領選挙に出馬したラッパーのカニエ・ウェスト。最終的にカニエはどれほどのアメリカ国民から支持を得たのか。(フロントロウ編集部)

カニエ・ウェスト、最終的な得票数は?

 2020年も白熱したアメリカ大統領選挙。ほとんどのアメリカ人が民主党のジョー・バイデン次期大統領か再選を目指す共和党のドナルド・トランプ米大統領かに投票していたけれど、今回の大統領選挙でひそかに票を集めていたのが、ラッパーであるカニエ・ウェスト

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 カニエは2015年のMTVビデオ・ミュージック・アワードのスピーチにて、「2020年の大統領選に出馬することを決めたよ」と宣言。当時の世間はカニエの発言を笑って聞いていたけれど、2016年の大統領選挙には公務の経験ゼロであるドナルド・トランプ米大統領が当選したため、だったらカニエもいけるということになり、「#Kanye2020(2020年カニエ)」というハッシュタグがトレンド入りする事態に発展。

 それから4年が経ち、カニエは実際に自身が設立したバースデー党の候補として大統領選挙に出馬。とは言えカニエは活動を開始するのが遅く、11の州でしか候補者名簿に名前が掲載されなかったけれど、ほかの30の州では記入候補者(※)として投票してもらうことはできることから、13億円を投じて選挙活動を行なってきた。

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※ライトイン・キャンディデイト(Write-in Candidate)。候補者名簿に名前が載らないため、投票用紙に名前を記入する必要がある候補者。

 カニエは若者や黒人コミュニティから絶大な人気を誇っていたため、一定数の票が投じられることが予想されており、これは、本来だったらバイデン氏に行くはずの票を奪うことになるとしてセレブ界からも大きな批判が。また、カニエのメンタルヘルスを心配する声も多くあがった。

 結果、カニエは、テネシー州で10,188票を獲得したほか、ミネソタ州では6,796票、コロラド州でも6,000票近く獲得。さらには候補者名簿に名前が掲載された他の9州でも、少なくとも1,000票以上を獲得したと米New York Postが報じた。

画像: カニエとカニエの大統領選のグッズを着る娘のノース・ウェストちゃん。

カニエとカニエの大統領選のグッズを着る娘のノース・ウェストちゃん。

 そして米The Hillによると、カニエは最終的に約6万票を獲得。一部の世論調査では全体の2%が彼を支持しているとされていたものの、実際の得票数は、0.04%にも満たなかった

 2020年のアメリカ大統領選挙で大敗したカニエだけれど、2024年に行なわれる大統領選挙にも出馬予定のようで、「カニエ2024」とツイートしている。

 ちなみにカニエは大統領選挙のためのグッズを制作し、キャップやフーディなどを発売すると、24時間で約1億円を売り上げたことをTwitterで明かしている。(フロントロウ編集部)

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