ブルーノ・マーズがライバルたちに強めのイジリ
音楽界で最も栄誉ある賞と言われるグラミー賞をこれまでに10度受賞し、「音楽界の至宝」とも言われる超人気シンガーのブルーノ・マーズが、来年度のグラミー賞で選出外となったアーティストたちが口々に不平不満を漏らすなか、ライバルたちを挑発するかのようなコメントを自身のインスタグラムに投稿した。
グラミー賞にノミネートされるだけでその後のキャリアに大きな影響を与えることから、毎年、ノミネーションが発表されると、「あのアーティストが選ばないなんておかしい」といった文句を言う人が出てくるのはもちろんのこと、ノミネーションから外れたアーティスト本人がその公平性に苦言を呈することも多い。
今年も案の定、2020年最大のヒット曲と言っても過言ではない「Blinding Lights(ブラインディング・ライツ)」で知られるザ・ウィークエンドが、まさかの“ノミネート無し”という結果に終わったことに、「グラミー賞は腐ったままだ。あなた方には私と私のファン、そしてこの業界に、“透明性”をはっきりさせる義務がある」と不満を露わにしたり、約8年前にグラミー賞受賞を逃したラッパーのニッキー・ミナージュが、「7曲が同時にビルボードのチャートにランクインして、過去10年で女性ラッパーとして最高の初週成績を残していたのに、グラミーが私に最優秀新人賞をくれなかった時のことは忘れたことがない」と恨み節を口にしたり、悔恨が残るかたちとなってしまった。
そんななか、つい先日、アルバムのジャケット写真風の画像をインスタグラムにアップして、「もしかして新曲かアルバムの宣伝!?」とファンを勘違いさせたブルーノが、再びインスタグラムを更新。カメラに向かって指をさし、イタズラっぽい笑みを浮かべる自撮り写真に、「音楽をリリースしなければ、グラミー賞の受賞を逃すこともない。#考えてみて」というコメントを添えて投稿し、今世間を騒がせているグラミー賞のノミネーションをめぐるゴタゴタに遠回しに言及した。
2016年に大ヒットアルバム『24K Magic』をリリースして以降、新しいアルバムを発表していないブルーノは完全にグラミー賞の選考外であり、まさに高みの見物。もしかしたら、グラミー賞のノミネーションをめぐる騒動をイジるつもりはなかったのかもしれないが、“まあ、落ち着けって”と言わんばかりのゆるくもパンチの効いたコメントが、多くのファンの笑いを誘っている。(フロントロウ編集部)