アメリカのディズニーランドが考案した、違反行為をしてしまったゲストへの措置がまるで「公開処刑」だと話題に。一部のアトラクションで目撃されたちょっぴり笑える光景とは?(フロントロウ編集部)

ルール違反をしたゲストへの“救済措置”のはずが…

 アメリカのフロリダ州オーランドに広大な敷地を構える世界最大のディズニーリゾート、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(以下ディズニーワールド)の人気エリアのひとつ、アニマル・キングダムにある絶叫ライド系アトラクション「ダイナソー(Dinosaur)」で、マスク着用ルールを破った客に対してディズニー側が密かに行なっていた“救済措置”が、まるで公開処刑のようだと話題になっている。

 日本の東京ディズニーランド及びディズニーシーと同様に、ディズニーワールドでも、新型コロナウイルスへの感染予防策としてゲストに入園前の体温チェックや、園内でのマスク着用とソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保を義務付けており、万全の対策が取られている。

画像: ルール違反をしたゲストへの“救済措置”のはずが…

 しかし、マスクも短時間の着用なら我慢できるかもしれないが、長時間となれば話は別。とくに、アトラクションの中は暗くて人目につかないことからルールを破る人が多く、スプラッシュ・マウンテンやスペース・マウンテンなど、記念撮影スポットがあるアトラクションでは、写真を撮る時だけ“こっそりマスクを外す”という人も。

 そういった状況を防ぐため、ディズニーワールドはアトラクションの中でマスクを外した人には、罰として「写真を提供しない」と発表しているが、その裏でマスク着用ルールを破った人たちに対する“救済措置”を取っていたことが明らかに。

 まずは、アニマル・キングダムにある「ダイナソー」で先日撮影されたこちらの写真をご覧頂きたい。

画像: Photo:©︎Tony Townsend/Facebook

Photo:©︎Tony Townsend/Facebook

 ジープ型ライドの後方に座る女性に不自然な点があることにお気づきだろうか? なんだかマスクのサイズが大きすぎて顔にフィットしていないような…。

 それもそのはず。じつは、この女性は実際にはマスクをつけておらず、写真に写っているマスクはディズニー側が画像加工ソフトを使って“後付け”したもの。しかし、完成した写真を見ると違和感アリアリでまるで公開処刑。

 故意にマスクを外す人たちは論外として、なかには乗り物のスピードが早すぎることや激しすぎることが理由で「意図せずマスクがズレてしまった」と主張する人もいることから、“マスク着用ルールを破っても写真が買えるように”と、一部のアトラクションで試験的にこの「デジタルマスク」を導入することにしたようだが、これは救済措置というより隠蔽工作に近い。それに、マスクをしていなくても写真が手に入るとなれば、この救済措置を悪用する人たちが出てくることは容易に想像がつく。

 感染拡大防止のためのマスク着用ルールなのに、これでは元も子もない。ディズニー側もデジタルマスクの矛盾点に気づいたようで、この件が公になってからわずか数日で中止に。ゲストには、これまで通り、アトラクションの中でもマスク着用ルールを厳守するよう呼びかけている。(フロントロウ編集部)

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