『ザ・シンプソンズ』がカマラ・ハリス副大統領就任を予見か
これまでにも数々の歴史的出来事を予見してきたという都市伝説がある米FOXテレビの長寿アニメシリーズ『ザ・シンプソンズ』が、21年前に放送されたあるエピソードで、カマラ・ハリス氏の米副大統領就任を先読みしていたと世間を騒然とさせている。
米現地時間1月20日に開催された就任式をもって、アメリカ史上初の女性副大統領に着任したハリス副大統領。
就任式には、アメリカにおける女性の参政権獲得のために奮闘した「サフラジェット」と呼ばれる女性活動家たちのシンボルカラーの1つであり、民主党の「青」と共和党の「赤」の調和を連想させる中間色の紫色のアンサンブルを身につけ、さらに、黒人の血を引く女性であることへの誇りの証といわれるパールのイヤリングとネックレスを着用したことでも話題となった。
2000年にアメリカで放送された『ザ・シンプソンズ』シーズン11の第7話「リサ大統領のホワイトハウス」では、タイトルの通り、シンプソンズ家の長女リサがアメリカ合衆国の大統領となり、手腕を振るう未来が描かれる。
大統領となったリサの姿と、就任式でのハリス副大統領の装いがあまりにも酷似しており、役職こそ違うものの、まるで『ザ・シンプソンズ』がハリス大統領のホワイトハウス入りを20年以上も前に予見していたかのようだとSNS上で話題となっている。
大統領執務室のデスクについたリサは、ハリス副大統領と同じく紫色のジャケットを身につけており、さらに耳にはパールのイヤリング、首元にはパールのネックレス。そのそっくりさは、もはや、ハリス大統領がリサをマネしたのかと思ってしまうほど。
トランプ大統領から政権を引き継ぐ点も一致
「リサ大統領のホワイトハウス」は、ドナルド・トランプ氏の大統領就任を予見するようなシーンがあったため、2016年にトランプ前大統領が当選した際にも注目を集めたが、同エピソードではドナルド政権後のホワイトハウスの様子も描かれる。
トランプ大統領の後任となったリサ大統領が、トランプ大統領が引き起こした財政危機の後始末をさせられるというストーリーなのだが、奇遇なことに、現実世界でも、ハリス副大統領はジョー・バイデン大統領とともに、トランプ前大統領から政権を引き継いだ。
そんな一致も後押しとなり、ツイッターでは「ハリス副大統領=リサ・シンプソンってことでいいんだよね?」、「『ザ・シンプソンズ』はいろんなことを予見してきたのは知ってるけど、今回の一致はヤバい」といったコメントが相次いでいる。
フロントロウでもいくつかお伝えしているが、アメリカ同時多発テロやギリシャの財政危機といった社会的大事件を予見してきといわれる『ザ・シンプソンズ』は、近年だけでも、2017年にシンガーのレディー・ガガが行なったスーパーボウル・ハーフタイムショーや、2019年5月に放送されたメガヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章のワンシーン、2019年9月に若き環境活動家グレタ・トゥーンベリが国連気候行動サミットで行った「怒りのスピーチ」、そして、2020年3月の俳優のトム・ハンクスの新型コロナウイルス感染などを、事前に言い当てていたとウワサされている。(フロントロウ編集部)