ビリー・アイリッシュ、ファンとの交流で心がけていること
2月26日にApple TV+で幼少期からの軌跡やソングライティングやレコーディング、ツアーの舞台裏など追ったドキュメンタリー『ビリー・アイリッシュ: 世界は少しぼやけている』が配信されるビリー・アイリッシュが、同作のプロモーションを兼ねて米人気トーク番組『ザ・レイト・ショー』にリモート出演。
新型コロナウイルスの蔓延により2020年の春以降に予定していたスケジュールが大きく狂ってしまったことや、予想外の出来事が連続した1年の中で得た気づきなどを司会のスティーヴン・コルベアに語ったビリーは、ファンたちと交流する際に絶対に守ろうと決めているポリシーにも言及した。
アーティストである以前に1人の人間なので、「記念写真なんか撮りたくない!」と心の中で思っている日だってあると正直に打ち明けたビリー。
しかし、そんな時は、自分にとってはどんなに小さなことでも、ファンたちにとっては自分と対面できるその一瞬が大きな意味を持つのだということを肝に銘じるのだという。
バランスが難しい
「自分がファンでありたいと思うようなアーティストになりたい」というのが目標だったというビリー。以前は、それはとても簡単なことだと思っていたものの、人気の規模が拡大し、ファンの数が増えるにつれ、その理想を実現するのは、じつはとても難しいことだと気づいたそう。
「みんなに対して近づきやすい存在であることは簡単じゃない。なかには“悪いファン”だっているしね」と、自身がここ数年で体験したストーカー被害について軽く触れながら、どれだけ自分の本性を見せるかという部分でも、ファンとの関係は「バランスが大事」と語った。
それでも、自分が発した、たったひと言が相手を幸せな気分にさせたり、誰かの人生を大きく左右する可能性があると考えると、その日の自分の気分は一旦保留にして、ファンにとっては大きな意味を持つその一瞬を最高のものにしてあげたいと思うのだという。
「自分と会った誰かが嫌な体験をしたって考えるだけで、崖から飛び降りたくなる。本当に」と、ちょっとダークな“ビリー節”で語ったビリー。「自分とコンタクトをするすべての人に、できる限り最高にハッピーな気分になって欲しい」と続けた。
“ビリーバー”だった過去が影響
ビリーの言う通り、セレブだって人間。いつも、100%ファンたちにフレンドリーな態度で接するのは難しく、時には冷たくそっけない対応をしてしまうセレブもいる。
でも、ビリーは、自身がかつて“ビリーバー”と呼ばれるシンガーのジャスティン・ビーバーの熱狂的なファンだったという経験から、誰かに心底憧れるファンの心理がよく理解できるそう。
ビリーがジャスティンと対面したのは、シンガーとして有名になってから。それでも、ジャスティンと初めて会った時の感動は凄まじいものだった。
パンデミックの影響により、世界ツアーも中止となり、公のイベントへの出席も激減したため、人気絶頂のビリーがファンたちとふれあうチャンスは著しく減ってしまった。いつか来日し、“生ビリー”に会える日が来たら、ビリーがファンとの関係について、どれだけ深く考えているか思い出してみて。(フロントロウ編集部)