ベラ・ソーンがブリトニー・スピアーズのドキュメンタリーを観た感想
ディズニー・チャンネルのテレビドラマシリーズ『シェキラ!』でブレイクを果たし、現在は多岐にわたる分野で活躍しているベラ・ソーン(23)が、米Huluで配信されたドキュメンタリー『Framing Britney Spears(原題)』を観た感想をインタビューで語った。
『Framing Britney Spears』は、一部のファンたちが「#Free Britney(ブリトニーを開放せよ)」というスローガンを掲げて運動を行なっていることでも知られる、ブリトニー・スピアーズと父ジェイミーとの後見人制度をめぐる争いや、彼女がこれまで長年にわたって抱えてきたメンタルヘルスの問題に迫ったもの。メディアやファンを含めた全世界でのブリトニーに対する過剰な熱狂がブリトニーを追いつめた、という点が軸になっている本作は、配信がスタートするや否や大きな反響を呼ぶこととなった。
「観ていて悲しくなった」とベラは米Foxとのインタビューで『Framing Britney Spears』を観た時のことを振り返っている。「目に入るものすべてに対して悲しみがこみ上げてきた。こんなことが起きていたんだって知って、しかもこれは今も起きていて、私たちも加担しているということを知ったのだから。これは私たちが彼女に対してしたことなの」と続けて語り、世間としてブリトニーを追い詰めてしまった責任は自分を含めて全員にあると指摘。
「このドキュメンタリーは、あの一件について開けた視点を私たちに与えてくれたという点で見事だった。ただ、私たちが彼女にしてしまったことが明白に描かれていて、その点では不快さがあった。本当にすごく申し訳なさを感じた」と続けた。
ブリトニーには共感できるとベラ
幼い頃からディズニー・チャンネルの番組『ミッキー・マウス・クラブ』に出演していたブリトニーと同じく、10代の前半からショービズ界に身を置いてきたベラには、ブリトニーに共感できるところがあったようで、「14歳になる頃には、私はとても有名になって、パパラッチとか、大勢の人たちに見られるようになった。その人たちは私に触れようとしてきたり、近づいてきたり、私の人生の周りに現れるようになったの」と、自らの体験を振り返ったベラ。
「フェイクな人たちも、リアルな人たちも、世間のあらゆる人たちが、私のやることなすことをジャッジしている」と続けて語り、自身の言動が多くの人たちの批判の的になってきたと苦労を明かした。
『Framing Britney Spears』では、ブリトニーが1998年から2002年まで交際していたジャスティン・ティンバーレイクとの破局劇にも焦点が当てられており、ジャスティンがブリトニーとの破局後にそれをネタにしたことや、メディアや世間が一方的にブリトニーを悪者と見なしてきたことなどにも触れられている。
ベラは、かつて交際が噂されたシンガーソングライターのチャーリー・プースから、自身に「心を弄ばれた」と批判された時のことを引き合いに出して、「私は浮気者やヤリマンって呼ばれて、傷ついたし、今もそれが事実だって思っている人たちがいる」と、自身もブリトニーと同様に、批判の標的になったことがあると指摘。
「私は他の誰かから別の視点を植え付けられたり、それと同じくらい、公の場で私に関する嘘をつかれたりしてきた。間違いなく私も、私たち全員、そして女性にも植え付けられてしまっている男性による女性蔑視に関わりを感じた」とベラは続けて語り、女性であることで、ブリトニーのように誹謗中傷の標的になってきたと振り返った。
ベラは以前にも、女性であるが故に、世間から『シェキラ!』の共演者であるゼンデイヤと比較されてきたと訴えており、昨年には、「世間は、同じ業界で育ってきた女性たちを競わせずにはいられないみたい。『ところで、あなたは何してるの?』みたいな。とにかく女性たちをあれこれ対決させるのが好きみたいね」と苦言を呈している。(フロントロウ編集部)