セレーナ・ゴメス、音楽活動を辞めようかと考えている
俳優、シンガー、映画やドラマ、ドキュメンタリー番組のプロデューサー、コスメブランドの監修とマルチに活躍しているセレーナ・ゴメスは、これまで、ソロ名義では3作、ソロデビュー前に組んでいたポップロック・バンド、セレーナ・ゴメス&ザ・シーン名義でも3作のアルバムをリリース。
2020年1月にリリースしたアルバム『Rare(レア)』は200万枚を超えるセールスを記録している。
ブレイク作となったディズニー・チャンネルのオリジナルドラマ『ウェイバリー通りのウィザードたち』でのパフォーマンスも含めると、かれこれ14年以上音楽活動を行なっているセレーナだけど、このままシンガーとしての活動を続けていくことに疑問を感じることがあるという。
表紙を飾った米Vogueのインタビューで、じつは、音楽活動を引退することを考えていると、ファンにとってはショッキングな告白を口にしたセレーナ。
「真剣に自分のことを受け止めてくれない人たちがいるなかで、音楽をやり続けていくのは大変なんだ。『何のためにやってるんだろう?』『どうして私は(音楽を)やり続けてるんだろう?』って感じたことが今まで何度もある」。
世間には、自分をアイドル視し、一端のアーティストとしては評価してくれない人たちもいることは知っていると明かしたうえで、2019年に自信を持ってリリースした楽曲「Lose You to Love Me(ルーズ・ユー・トゥー・ラブ・ミー)」でさえも自分が期待していた通りの評価は得られなかったとこう続けた。
「『Lose You to Love Me』は自分が今まで出した中で最高の曲だと思ってた。でも、一部の人たちにとっては、それでもまだ充分じゃなかった。自分の音楽を楽しんでくれる人たちがたくさんいるのは知ってる。それには本当に感謝してるし、その人たちのために頑張ろって思うけど、次にアルバムを出す時は、今までとは違うものになると思う。音楽活動を引退する前の最後の挑戦にしたい」。
キャリアの比重を変えたい
プロ意識が高く、つねに上を目指しているセレーナにとって、音楽活動において自分の納得がいく結果が出せていないことはかなり歯がゆいよう。
Vogueの記者から、もう一度、音楽活動を辞めることを考えているという話について掘り下げられると、少し顔をしかめて「気をつけなくちゃね」と、誤解を生みそうな言い方をしてしまったことを弁解。
「演技の仕事にもっと本格的に取り組んでみたいな」と、役者としての仕事やプロデュース業に本腰を入れたいと話した。
3月12日には自身初のスペイン語曲によるEP『Revelación(リヴェラシオン)』をリリースするセレーナ。
本人は世間の評価にあまり満足していなくとも、彼女の歌声を愛し、純粋に楽しんだり元気をもらったりしている人は世界中にたくさんいる。次のアルバムで最後…などとは言わずに、これからも音楽活動を続けていって欲しいもの。でも、逆にセレーナが「次が最後」という決意を込めて作るアルバムが、どんな作品になるのかも気になってしまう。(フロントロウ編集部)