ビリー・アイリッシュが「Everything I Wanted」で第63回グラミー賞の年間最優秀レコード賞を受賞。2年連続での受賞という快挙を達成するも、受賞を受けて「メーガンのものだと思う」と、並んでノミネートされていたメーガン・ジー・スタリオンに賛辞を寄せるなど、今年もビリーらしいスピーチを披露した。(フロントロウ編集部)

ビリー・アイリッシュが2年連続で最優秀レコード賞を受賞

 日本時間3月15日に第63回グラミー賞が行なわれ、ビリー・アイリッシュが「everything i wanted」で主要4部門のうちの1つ、年間最優秀レコード賞を受賞。ビリーは昨年の第62回グラミー賞で、年間最優秀アルバム賞、年間最優秀楽曲賞、最優秀新人賞を含む主要4部門を独占しており、2年連続での最優秀レコード賞受賞という快挙を達成した。

画像: プレゼンターのリンゴ・スター(右)からトロフィーを受け取ったビリー(左)と、兄で共作者のフィニアス・オコネル(中央)。

プレゼンターのリンゴ・スター(右)からトロフィーを受け取ったビリー(左)と、兄で共作者のフィニアス・オコネル(中央)。

 今年の年間最優秀レコード賞には他に、ビヨンセの「Black Parade」、ブラック・ピューマズの「Colors」、ダベイビーとロディー・リッチの「Rockstar」、ドージャ・キャットの「Say So」、デュア・リパの「Don't Start Now」、ポスト・マローンの「 Circles」、メーガン・ジー・スタリオンとビヨンセによる「Savage」がノミネートされていた。

「メーガンのものだと思う」とビリー・アイリッシュ

 プレゼンターを務めたリンゴ・スターから受賞を告げられたビリーは、兄で同曲の共作者であるフィニアス・オコネルと共に、“嘘でしょ”と言わんばかりの表情でリアクション。

 ステージに登壇し、苦笑いしながら「すごく恥ずかしい」と語ったビリーは、共にノミネートされていたメーガン・ジー・スタリオンのほうを向いて、「メーガン、私はいかにあなたがこの賞に相応しいかについてのスピーチを書いてた。だけど、私を選ぶなんてありえないと思った。これは彼女のものだって」と、メーガンが受賞すべきだと思っていたと正直に告白。

 「あなたこそが相応しい。あなたが過ごした1年は誰にも超えることができないものだったと思う。あなたのことがいかに大好きかって考えると、泣きたくなるくらい。あなたは本当に素敵だし、才能に溢れてる」とメーガンを称賛したビリーは、「正直、あなたに相応しいと思う。純粋に、この賞は彼女のものだよ。彼女を祝福してもいい?」と続け、メーガンに拍手をしてくれるよう参加者たちに促した。

 ビリーは昨年のグラミー賞で年間最優秀アルバム賞を受賞した際にも、他のアーティストに賛辞を寄せていて、この時には、「これだけは言わせて、この賞はアリアナが受賞するべきだったと思う。(アリアナのアルバムは)ほかのどんなものよりもこの栄光を手にするべき」と、共にノミネートされていたアリアナ・グランデが受賞すべきだったと語っていた。

 ビリーは今年のグラミー賞で、映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に提供した「No Time to Die」で最優秀楽曲賞映画テレビ・その他映像部門を受賞。未公開映画の楽曲として初めて同賞を受賞するという快挙も達成した。(フロントロウ編集部)

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