2021年のグラミー賞で、ビリー・アイリッシュが手掛けた『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のテーマ曲が、映画未公開にもかかわらず受賞という快挙。(フロントロウ編集部)

映画音楽も注目だった第63回グラミー賞

 第63回グラミー賞は、コロナ禍で新たな開催方法になったり、ビヨンセやテイラー・スウィフトが新記録を打ち立てたりと、いろいろな注目の出来事が起こったけれど、じつは映画関連の部門でも、いくつかの予想外の結果が。

 例えば、最優秀編集サウンドトラック・アルバム賞映画・テレビ・その他映像部門では、『アナと雪の女王2』や『幸せへのまわり道』を押さえて、『ジョジョ・ラビット』が受賞。自分の作品が受賞するとはまったく予想していなかったタイカ・ワイティティ監督も、驚きのあまり、「多分、グラミー賞は今では誰にでもあげているんでしょう!」とジョークを飛ばした

未公開『007』の楽曲が受賞

 そして、最優秀楽曲賞映画テレビ・その他映像部門でも、ちょっとした波乱が。2021年の受賞者は…、いまだ公開されていない映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のテーマ曲である「ノー・タイム・トゥ・ダイ(NoTime to Die)」のビリー・アイリッシュと兄のフィニアス・オコネル!

画像: 未公開『007』の楽曲が受賞

 これまでに、未公開映画の楽曲が受賞したことはなく、初めての出来事となった。

 もちろんこの出来事の裏には、新型コロナウイルスの影響がある。ビリーは「ノー・タイム・トゥ・ダイ」を2020年2月にリリース。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、2020年4月に公開予定となっていたのだけれど、コロナ禍において数回の公開延期となり、現在のところ2021年9月にイギリスで、2021年10月にアメリカで公開予定となっている。

 グラミー賞サウンドトラック委員会は、パンデミックによる映画の公開日延長を考慮する新ルールを設けたため、「ノー・タイム・トゥ・ダイ」も今年の対象曲となり、受賞に至った。

 また、昨年2020年の第62回グラミー賞で、史上最年少で主要4部門独占受賞、計5部門を受賞したビリーは、今年も、最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞映画テレビ・その他映像部門を受賞した。(フロントロウ編集部)

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