デミがドキュメンタリーで赤裸々告白
サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)でプレミア上映された元ディズニー・チャンネル・スターでシンガーのデミ・ロヴァートが“すべて”を語る、YouTubeのドキュメンタリー番組『Demi Lovato: Dancing with theDevil(原題)』。同ドキュメンタリー番組では、2018年に薬物の過剰摂取によって意識不明の状態に陥った時に彼女の身に起きたことや、約6年ものあいだ、薬物やアルコールを絶っていたけれど、再び薬物とアルコールに手を出してしまった時のことなど、これまで公表されていなかったことが、次々と明かされた。
その中でも大きな衝撃を与えたのは、15歳の時、交際相手にレイプされて処女を失ったということ。デミは相手の名前こそ出さなかったものの、“同業者”であることは認めており「私たちは付き合っていたけど、ちゃんとこう言った。『ねえ、これ以上は無理。私は処女だし、こんなかたちで失いたくない』って。でも、彼はそんなことはお構いなしで、結局、行為に及んだ。私はそれを自分のなかだけで処理して、悪いのは自分だと言い聞かせた。なぜなら、(レイプされたあとも)私はまだ彼の部屋に行っていたし、彼と付き合っていたから」と語っていた。
数年前にMeTooムーブメントが活発化した時には、自分が被害にあったことを公にしなかったデミだけれど、なぜ今まで黙っていたかというと、その理由の1つにはリアーナの存在があった。
デミが被害にあったのを言えなかった理由とは?
リアーナは2009年のグラミー賞授賞式の前夜に当時の交際相手であるクリス・ブラウンと口論に発展したのち、顔面が腫れ上がるまで殴られるというDV被害にあっており、その後、傷だらけのリアーナの顔が流出。
デミはその時のことを覚えており、「正直なところ、クリス・ブラウンの事件の後、リアーナの写真が流出したのを見て以来、自分の話が報道されることにさらに不安を感じた。それに、人々が私を信じてくれないことにとても不安を感じていた」と、リアーナと同じくエンターテイメント界で生きるデミにとって、自分の話が公になることへの不安があったと告白。さらに、性被害を告発すると「ウソをついているのではないか」と疑いをかけられることへの不安も、口を閉ざした理由だと胸の内を明かした。
(フロントロウ編集部)