近年、SNSのプロフィール欄などに自分が希望するプロナウン(pronoun)/代名詞を記載する人たちが増加。自らも「she/her」とSNSのプロフィールに記載しているダヴ・キャメロンが、その理由についてフロントロウ編集部とのインタビューで語ってくれた(フロントロウ編集部)

「プロナウン/代名詞」を記載するセレブが増えている

 近年、自分自身のプロナウン(pronoun)/代名詞をSNSのプロフィール欄やメールの署名欄などに記載する人たちが増加しており、「She/Her」や「He/Him」、ノンバイナリーの人々の代名詞としても使われるようになった「They/Them」などと記載されているのを目にする機会が増えた。

画像: 「プロナウン/代名詞」を記載するセレブが増えている

 セレブたちも積極的に自身のプロフィール欄に代名詞を記載するようになり、ホールジーが「she/they」と記載したことが話題になったほか、サム・スミス(They/Them)、ジョナサン・ヴァン・ネス(they/he/she)、サラ・ラミレス(she/they)、アメリカのカマラ・ハリス(she/her)副大統領ら多くのセレブがSNSのプロフィールに自身の希望する代名詞を記載している。

「she/her」と記載しているダヴ・キャメロン

 ディズニー・チャンネルのテレビ映画『ディセンダント』シリーズなどで知られる俳優でシンガーのダヴ・キャメロンもその1人で、彼女は自身のSNSアカウントに、希望する代名詞として、日本語では“彼女”を意味する「she/her」と記載している。

画像: 「she/her」と記載しているダヴ・キャメロン

 先日、4月2日に新曲「LazyBaby(レイジー・ベイビー)」をリリースしたダヴにフロントロウ編集部がインタビューした際、スマートフォンを使ってリモートインタビューに応じてくれたダヴに、使用しているスマートフォンのケースについて質問すると、「今は黒のレザーのものに、金色で『HER』と書かれているものを使っているよ。もう1つ持っていて、そっちのほうには『SHE』と書かれている」と教えてくれた。

画像1: @dovecameron/Instagram

@dovecameron/Instagram

 さらにダヴは、「『SHE』と『HER』が私の代名詞だからで、こうやって、『SHE』はタトゥーにもしているの」と、左手薬指に入れた「SHE」のタトゥーを見えやすいようにカメラに近づけて語りながら、「『SHE』と『HER』は、女性にとって、力強い言葉というイメージ。『すごいイケてるね』、『魅力的だね』、『最高だね』みたいな。女性として『SHE』でいられることは、魔法のようだと思ってる。『SHE』や『HER』という言葉はずっと大好きなの。私の人生における大切な女性たちや、私自身を表す意義深い言葉としてね。だから、あらゆるものに使っているの」と、自身にとって「SHE」や「HER」という言葉が持っている意味について話してくれた。

画像: ダヴの左手薬指に入っている「SHE」のタトゥーは、最新シングル「LazyBaby(レイジー・ベイビー)」のアートワークでも見ることができる。 lnk.to

ダヴの左手薬指に入っている「SHE」のタトゥーは、最新シングル「LazyBaby(レイジー・ベイビー)」のアートワークでも見ることができる。

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シスジェンダーの自分が記載することが重要とダヴ

 続けて、SNSのプロフィールにも「she/her」と記載していることについても質問すると、「理由はいくつかある」とダヴ。「1つは、目に見えるものにして話題になって欲しいから、かな。私たちは誰もが、プロフィールに自分の代名詞を記載するべきだと思う。そうすれば、1人1人が自分自身をどう認識していて、どう呼ばれ、どういう風に言及してほしいかについての会話がなされるようになると思うの」と、代名詞の重要性が話題に上がるよう、1人1人が希望する代名詞を記載することが重要だと語った。

画像2: @dovecameron/Instagram

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 「私のようなシスジェンダーの人たちがそうすることで、誰しもが呼ばれたい代名詞で呼ばれることを、一般的なことにしていくきっかけになると思う。そのことが、相手をリスペクトすることにもなると思うし」と、生まれたときに割り当てられた性別と性自認が一致しているシスジェンダーの女性である自分が、率先して代名詞を記載することが大切としたダヴ。

 以前よりバイセクシャルであることを公表している彼女は、「私は2020年にバイセクシャルであることを(改めて)カミングアウトしたのだけど、自分のアイデンティティをすべて話すとしたら、私のことを全て知ってもらいたいって思ったの。私が自分をどう認識しているかを知ってもらって、その上で話してもらえたらって」と続けている。

 「みんなが、それぞれの代名詞をシェアしてくれるきっかけにもなったら嬉しいと思ったの。そうでしょ? 今はとても興味深い時代で、あらゆるカルチャーが、1人1人のアイデンティティの重要性や、LGBTQ+コミュニティで起きていることを目にしていると思う。出来る限り、そうしたことについてオープンになって、一般的なものにするべきだと思ってる」と続けて語り、1人1人のアイデンティティが尊重されるような社会に近づけるため、その手段の1つとして代名詞を記載することが重要だと語ってくれた。

画像3: @dovecameron/Instagram

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 ダヴが語るように、SNSのプロフィールなどに代名詞を記載する利点は、それぞれが希望する代名詞で読んでもらえるようになるという点だけではない。シスジェンダーである人たちが率先して自分たちの代名詞を記載することで、代名詞は当たり前のように推測することではなく相手によって違うのだという考えがノーマライズ(標準化)され、“自分としては女性に見えるからshe/herである”という勝手な推測をなくすことに役立ったり、ノンバイナリーの人などがそれを明言しやすくなったりという利点がある。

 セレブだけでなく、最近ではあらゆるシーンでその人が希望する代名詞が記載されているのを見る機会が増えているけれど、ダヴはそうした動きについて、「誰かがプロフィールに代名詞を記載しているのを見ると、私は嬉しくなるの」とも語った。(フロントロウ編集部)

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