オリヴィア・ロドリゴの「good 4 u」にソングライターとしてパラモアが追加される
今年1月にリリースしたファーストシングル「ドライバーズ・ライセンス(drivers license)」が8週連続で全米シングルチャートの1位を獲得し、シンガーとして輝かしいデビューを飾ったオリヴィア・ロドリゴ(18)。5月21日にはデビューアルバム『サワー』をリリースして、こちらも全米や全英を筆頭に世界各国のチャートで1位を獲得したオリヴィアだが、中でもヒットを記録したのが、サードシングルとしてアルバムに先立ってリリースしたシングル「グッド・フォー・ユー(good 4 u)」。
ファーストシングル「ドライバーズ・ライセンス」やセカンドシングル「デジャヴ(deja vu)」とは打って変わってポップパンク風のサウンドとなった同曲は、オリヴィアのソングライターとしての幅広さを示す1曲となり、こちらも全米シングルチャートで1位を獲得した。
オリヴィアとプロデューサーのダン・ニグロが制作した同曲については、リリース当初から、ロックバンドのパラモアが2007年にリリースしたアルバム『RIOT!(ライオット!)』に収録されているシングル「Misery Business」との類似性が指摘されていたのだが、今回、同曲のソングライターとして、パラモアのフロントウーマンであるヘイリー・ウィリアムスと、元ギタリストであるジョシュ・ファロが正式にソングライターとしてクレジットされたことが明らかになった。
「Misery Business」の音源はこちら。
オリヴィアが『サワー』をリリースして以降にクレジットを変更したのは今回が初めてではなく、「deja vu」のソングライターとして、テイラー・スウィフトとジャック・アントノフ、セイント・ヴィンセントの名前をリリース後に新たに追加。3人は、テイラーが2019年にリリースしたアルバム『ラヴァー』に収録されている「Cruel Summer」を手がけたメンバーとなっていて、「Cruel Summer」は「deja vu」のメロディーに影響を与えたとされている。
オリヴィアについては先日、「brutal」でエルヴィス・コステロが1978年にリリースした「Pump It Up」のコードを借用したのではないかという疑惑が浮上していたが、当のエルヴィス本人は、「ロックンロールはそうやって動いてきたんだからね。別のスリルの壊れた破片を拾って、新しい玩具を生み出すんだ」とコメントして、素晴らしい作品の断片をインスピレーションとして新たな作品を生み出すのが音楽だとオリヴィアを擁護した。(フロントロウ編集部)