ビリー・アイリッシュが『進撃の巨人』Tシャツでフェスティバルへ
今年8月にセカンドアルバム『ハピアー・ザン・エヴァー』をリリースしたビリー・アイリッシュ(19)が、現地時間10月1日〜3日にかけて米テキサス州オースティンで開催された音楽フェスティバルAustin City Limits(オースティン・シティ・リミッツ)に出演。マイリー・サイラスやタイラー・ザ・クリエイターらと並んでヘッドライナーを務めた。
オースティン・シティ・リミッツは2週にわたって開催されるフェスティバルで、現地時間10月8日〜11日には同じラインナップで2週目も控えているのだが、第1週目の開催となった10月2日にメインステージの1つでトリを務めたビリーがステージ衣装としてチョイスしたのは、なんと今年4月に原作が完結を迎えて大きな話題になった『進撃の巨人』のTシャツ。
『進撃の巨人』は海外セレブたちの間でも人気の高い作品の1つで、『スター・ウォーズ』続3部作でフィンを演じたジョン・ボイエガもアニメを観ていることで知られている。
ビリーは、先月にラスベガスで開催されたライフ・イズ・ビューティフル・フェスティバルでヘッドライナーを務めた際にも、矢沢あいの『NANA』のキャラクターがデザインされたTシャツを着用して日本のファンの間でも大きな話題になったが、今回のフェスティバルでも、再び日本の作品のTシャツをチョイスした。
ビリー・アイリッシュにとって重要な意味を持っていたステージ
ビリーにとって、この日のステージは特別な意味を持っており、パフォーマンス中には、「私はこのショウに出演したくないと思った」と明かして、直前まで出演を見送ろうと考えていたことを告白した。
理由は、フェスティバルの開催地であるテキサス州が、今年9月に中絶制限法を施行したから。この法律は、妊娠6週目以降の中絶をほぼ全面的に禁止するというもので、医療上の緊急事態にかぎり中絶を認めるが、強姦や近親相姦による妊娠を含めてその他の場合の中絶を認めないという州法となっている。
9月にこの法律が施行された際にも、男性判事が6人に対し女性判事は3人で構成されている最高裁でこの法律が成立したことに言及して、「女性の身体に関する法律を男が作るべきではない」とインスタグラムストーリーズに投稿して批判していたビリーは、最終的には、ファンのためにオースティン・シティ・リミッツに出演することを決断。
中絶禁止に反対するスローガンである「My Body My Choice(私の体、私の選択)」をステージの上で呼びかけ、改めて中絶制限法に反対の立場であることを明確にした。(フロントロウ編集部)