8人の死者が出たアストロワールド・フェスティバル
ラッパーのトラヴィス・スコットが、2018年から開催するアストロワールド・フェスティバル。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により中止となっており、2021年に久しぶりに開催されるも、初日に少なくとも8人の死者と300人以上の怪我人が出たため、フェスは中止された。
アストロワールドフェスでは観客の死亡だけでなく、現場にいたセキュリティスタッフの首に注射針で刺された跡があることが発覚。このスタッフは一時的に意識を失っており、警察は何者かが注射針で周囲に薬物を投与していた可能性も調べているだけでなく、トラヴィスとアメリカの大手ライブエンタメ企業のライブネーションが訴えられるまでに発展している。
そんなアストロワールドフェスには、シザやリル・ベイビー、マスター・Pなどが出演し、ドレイクがサプライズでトラヴィスとパフォーマンスしたのだが、この死亡事件を受けて出演者の1人であるロディ・リッチが被害者や被害者の家族のために動いた。
出演ギャラを全額寄付
ロディ・リッチはアストロワールドフェスに出演した翌日、インスタグラムのストーリーズを更新。そこには「昨日亡くなった人の家族の方はショーン・ホリデーに連絡するように拡散してください」と、コロンビア・レコードの共同責任者を務め、現在は自身のマネージメントを担当するショーン・ホリデーに連絡するよう呼びかけると、「僕の報酬はこの事件の遺族に寄付します。#ヒューストンに祈りを」と、自身のギャラを全額寄付することを発表。
アストロワールドフェスで8人の死者が出た事件は現在も調査中で、続報が待たれる。
(フロントロウ編集部)