アストロワールドフェスで死亡事件が発生
今最も勢いがあると言われるラッパーのトラヴィス・スコットが、地元ヒューストンで開催したアストロワールドフェス。2021年で3回目となるアストロワールドフェスは、現地時間11月5日と6日に開催され、バッド・バニーやシザ、テーム・インパラ、21サヴェージ、リル・ベイビー、ロディ・リッチ、ヤング・サグ、チーフ・キーフなどに加え、70年代後半から80年代にかけて人気を博したアース・ウインド&ファイアが出演する予定だった。
しかし、初日に行なわれたトラヴィスのパフォーマンス中にステージ前方へ観客が殺到。群衆の中では何者かが注射器で観衆に薬物を投与した可能性があり、少なくとも8人の死者と300人以上の怪我人が出たため、フェスは中止された。その後の警察の調べで、現場にいたセキュリティスタッフの首に注射針で刺された跡があることが発覚。このスタッフは一時的に意識を失っており、警察は何者かが注射針で周囲に薬物を投与していた可能性も調べている。
亡くなったファンの中には2人の10代のファンが含まれていたことが判明するなど、色々と明らかになっているなか、トラヴィスと交際するカイリー・ジェンナーの義理の兄で、トラヴィスともコラボ曲をリリースするなど親交があるカニエ・ウェストが動いた。
カニエ・ウェストが日曜礼拝で追悼
カニエは2019年から自身が主催する日曜礼拝を開催。新型コロナウイルスの感染拡大の影響もありしばらくのあいだ日曜礼拝はお休みしていたが、先週から復活。そんななか今週は少し様子が違った。
日曜礼拝はライブストリーミングでも配信されるのだが、配信がはじまる前に「アストロワールドの愛する人たちへ捧げる日曜礼拝」とアナウンスされた。
その後配信がはじまると、主役のカニエは登場せず。そしてゴスペル隊は喪に服すかのように黒の衣装で登場し厳粛な雰囲気のなか日曜礼拝が行なわれた。
ヒューストンの市長であるシルベスター・ターナーによると、少なくとも25人が病院に運ばれたと発表。この事故の負傷者により、トラヴィスとアメリカの大手ライブエンタメ企業のライブネーションが訴えられるまでに発展している。(フロントロウ編集部)