アヴリル・ラヴィーンがオリヴィア・ロドリゴにソングライター賞を授与
米Varietyが選ぶ、2021年に音楽シーンで活躍したアーティストたちを称えるイベント「Hitmakers」が現地時間12月4日にロサンゼルスで開催され、オリヴィア・ロドリゴやビリー・アイリッシュ、リル・ナズ・Xら、今年の音楽シーンを賑わせたアーティストたちが集結した。
この日のイベントでは、今年の活躍を称えてアーティストたちに賞も贈られて、オリヴィアがソングライター賞を受賞した。オリヴィアは、今年1月にリリースしたファーストシングル「drivers license」で全米シングルチャート8週連続1位という鮮烈なデビューを飾り、5月にリリースしたアルバム『サワー』も全米と全英それぞれのアルバムチャートで首位を獲得。来年開催される第64回グラミー賞では主要4部門すべてにノミネートされるなど、まさに飛ぶ鳥を勢いで活躍した。
オリヴィアにソングライター賞を授与するプレゼンターを務めたのは、先月にポップパンクな新曲「Bite Me」をリリースしてロックプリンセスの健在を示したアヴリル・ラヴィーン。
アヴリルは、「私たちは今年、デビューアルバムをもってチャートにロックンロールを大々的に帰還させた新人アーティストを紹介されました」と、オリヴィアが全米1位を獲得したポップパンクなシングル「good 4 u」でロックをメインストリームのチャートに復活させたことなどを称えた上で、彼女のソングライターとしての手腕に次のように賛辞を寄せた。
「『drivers license』から『good 4 u』、そして『deja vu』まで、オリヴィアのアルバム『サワー』に収録されたシングルには2021年の精神が集約されています。しかも、そのいずれも彼女が自分自身で書いたものなのです」。
オリヴィア・ロドリゴがスピーチ
アヴリルからの紹介を受けて、「私はあなたの大ファンで、心から尊敬しています。なので、とても現実とは思えません。愛やサポートに感謝します」とオリヴィア。
「私は5歳の頃から曲を書き始めました。私が特に好きなのは、どんな会話よりも完璧に自分の感情を捉えられた楽曲を書くことができた時のあの感覚です。なので、ソングライティングの賞をいただけたことは私にとって本当に大きな意味を持っています」と語り、次のように続けた。
「人生における辛い時期について書いた『drivers license』をリリースした時、性的指向やジェンダー、年齢にかかわらず、この曲が多くの人たちに波及していったのを目にしました。それこそが芸術の美しい部分だと私が考えていることで、私にとっては本当に特別なことでした。そうした感情がいかに普遍的なものかということだけでなく、音楽というものがいかに私たちを一つにし、孤独を和らげてくれるものかということです」。
「私はソングライティングに心を宿しています。皆さんがあのように私の音楽と繋がってくれたことは、まさに夢のようでした」とオリヴィアは続け、人々が自身の音楽に共感してくれたことの喜びを語った。(フロントロウ編集部)