主催したフェスティバル「アストロワールド」で10人が亡くなった悲劇の責任があるとして、200以上の訴訟を起こされているトラヴィス・スコットが一部の棄却を求めたことが明らかになった。(フロントロウ編集部)

アストロワールドに関連して200件以上の訴訟を起こされているトラヴィス・スコット

 現地時間11月5日に米テキサス州ヒューストンのNRGパークで開催されたトラヴィス・スコット主催のフェスティバル「アストロワールド」で、ステージ前方に観客が殺到したことで大惨事が起き、10人の参加者が犠牲に。この悲劇の責任は主催者側にあるとして、トラヴィスやプロモーターの米ライブ・ネーション、ライブを配信したApple Musicなどに対してこれまでに200件以上の訴訟が起こされている。

画像: アストロワールドに関連して200件以上の訴訟を起こされているトラヴィス・スコット

 この日のヘッドライナーを務めたトラヴィスは、会場で悲劇が起きていることが明らかになってからも40分にわたってパフォーマンスを続けたとされている。また、トラヴィスのステージの終盤には、コラボレーターであるラッパーのドレイクもゲストとして参加。ドレイクにも多くの訴訟が起こされている。

トラヴィス・スコットが一部の訴訟の棄却を求める

 そんななか、トラヴィスが米現地時間12月6日に初めて訴訟にリアクションを示して、11件の訴訟に対して返答する法的文書を裁判所に提出。米Rolling Stoneはトラヴィス側が11件すべてで棄却を求めたと報じた。また、米Peopleによれば、トラヴィス側は文書のなかで「疑惑を全面的に否定する」とし、「被告に対する偏見のあるこれらの主張を棄却することを謹んで求めます」と訴えているという。

 加えて、米Rolling Stoneは、トラヴィスと並んで訴訟を起こされている米ライブ・ネーションやその子会社であるスコアモアらプロモーターらが、自分たちに向けられているすべての訴訟の棄却を求めたとも報じている。さらには、トラヴィスらに多くの訴訟が起こされていることを受けて、1,250人の原告がいる275件の訴訟が1つにまとめられる可能性があることも明らかになっている。

画像: トラヴィス・スコットが一部の訴訟の棄却を求める

 トラヴィスは10人が亡くなったことを受けて、全員にチケット代の払い戻しを行なうことや、犠牲者の葬儀費用を負担すること、心理的にダメージを負った参加者に無償でセラピーを提供することなどを発表していたが、先日、部の遺族から葬儀費用の受け取りを拒否されていたことが判明した。

 トラヴィスはこの悲劇を受けてナイキ(Nike)とのコラボスニーカーの発売が延期となったほか、パートナーであるカイリー・ジェンナーも毎年発表していたカイリー・コスメティクス(Kylie Cosmetics)のホリデー・コレクションの発売延期を余儀なくされている。(フロントロウ編集部)

 

 

 

This article is a sponsored article by
''.