キアヌ・リーブスがサインをもらった2人
そのキャリアを通して多額の寄付を行なってきたり、女性の身体にむやみやたらに触れないようにしていたりと、良い人エピソードに事欠かなく、それらが“聖人伝説”として楽しまれ、称賛されている俳優のキアヌ・リーブス。
トップスターとして何十年もハリウッドの最前線で活躍してきているが、ホームレスの人々と道端で一緒に飲んだり、スタントチームとお揃いの時計をゲットしたりと、その交友関係は派手ではないキアヌだが、これまでに2人にだけ、サインをお願いしたことがあるという。
米トーク番組『The Late Show』でキアヌが明かした1人目は、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのボーカルでギタリストの故ルー・リード。自身も音楽を楽しむキアヌだが、じつは彼のサインは友人のためにもらったそう。
「それは友達のためのものだったけど、彼はオッケーしてくれましたよ。小さな紙に、青のインクで…。良かったですね。ただ“ルー・リード”と書かれていた」と振り返った。
自分が欲しくてサインをお願いしたのは…?
そしてキアヌがサインをもらったもう1人の人物は、コメディアンの故ジョージ・カーリン! ルーのサインは彼の友人へのプレゼントだったため、キアヌが自分のためだけにサインをもらったのは、ジョージだけということになる。
ジョージは、若かりしキアヌの主演作である1989年の『ビルとテッドの大冒険』と1991年の『ビルとテッドの地獄旅行』に出演している。キアヌもこの頃に彼にサインをお願いしたのだろうか。
「彼が書いたのは…、確か、“ディア キアヌ、ファックユー!”」
“良い人”で知られるキアヌに「ファックユー!」と書くだなんて、さすがジョージ。というのも彼のスタンドアップコメディのスタイルは、放送禁止語を多用して社会や政治批判をするものだった。
ジョージのファンであるという番組の司会者のスティーヴン・コルベアも、「それって素晴らしいですね」と反応。しかしキアヌには、その後ちょっぴりがっかりしてしまったこともあったという。
「彼は僕のためにそれを書いてくれたと、ずっと思っていたんですが、彼に同じことを書いてもらったという別の人に会ったんですよ!まあとにかく、美しいですよね」
2020年には、約30年ぶりにシリーズ最新作となる『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』が公開され、主演のキアヌとアレックス・ウィンターが再共演を果たしたが、ジョージは2008年に死去しているため、出演は叶わなかった。
しかしキアヌのなかで、ジョージと共演した経験は素晴らしい思い出として残っているはず。
(フロントロウ編集部)