『ジョン・ウィック4』の撮影中に誕生日を迎えたキアヌ・リーブスは、当日はオフ日に。にもかかわらず現場を訪れたのは、シャロンことランス・レディックに会いたかったからだった。ランスが死去したことをうけて、キアヌとチャド・スタエルスキ監督が思いをコメントした。(フロントロウ編集部)

 この記事は2022年3月18日に掲載された記事に情報をつけ足し、再掲載したものです。

キアヌ・リーブスが誕生日に撮影現場へ向かった理由

 映画『スピード』や『コンスタンティン』などで知られる俳優のキアヌ・リーブスは、過去の辛い恋愛経験を乗り越え、現在はアーティストのアレクサンドラ・グラントと交際している。

画像1: キアヌ・リーブスが誕生日に撮影現場へ向かった理由

 彼が『マトリックス レザレクションズ』の撮影でドイツのベルリンに滞在していた時には、アレクサンドラも一緒にドイツへ渡り、そこでアーティスト活動を続けた。当時、アレクサンドラがキアヌを車で撮影現場まで送って行ったり、撮影スタッフたちとレストランで食事をしたりしている様子は見かけられていたが、彼女が撮影中の現場を見学するところは目撃されなかった。

 しかし、『マトリックス レザレクションズ』の次にキアヌが撮影に参加した『ジョン・ウィック』4作目の撮影現場には、キアヌがアレクサンドラとともに足を運んだことがあったよう。

 『ジョン・ウィック』シリーズでコンチネンタルホテルのコンシェルジュであるシャロンを演じるランス・レディックが、米Vultureでこんな逸話を明かした。

画像2: キアヌ・リーブスが誕生日に撮影現場へ向かった理由

 「前よりは(キアヌと)お互いを知っていますね。この話をして問題にならないと良いのですが、『ジョン・ウィック:チャプター4』では私の撮影初日は偶然キアヌの誕生日だったんです。でもキアヌの出演シーンはなかったんですが、夜の9時に彼女と一緒に来たんですね。私はそれまで彼女に会ったことがなかったんですが。そして彼女は…、悪い言葉を使っても?

 彼女はファッキン最高な人でね。そして彼女は、キアヌに誕生日に何をしたいかと聞いたら、『ランスに会いに行きたい』と言ったと教えてくれました。彼はそれまで、そんなことをしてくれたことはなかったんですが、短い手紙を書いてくれて、シリーズで私がどうキャラクターに息を吹き込んだかに感謝してくれました。そして彼はその手紙を私にくれました。そのことは忘れませんよ。今泣きそうです」

 9月2日の自分の誕生日に恋人と過ごした後に、夜は友人のところを訪れ、彼への感謝の手紙を渡す…。その手紙はいつ書いたのだろうか。

 自身のギャラをスタッフたちと分け合ったり、撮影チームへプレゼントを贈ったり、ハリウッドきっての良い人として知られるキアヌらしい愛に満ちた誕生日の過ごし方! また、誕生日を派手に祝うことなく、静かに過ごしたキアヌとアレクサンドラの大人で落ち着いた関係も感じられる逸話となった。ちなみに、キアヌやランス、ウィントン役のイアン・マクシェーンが撮影外で一緒に出かけることはないそうで、「撮影は非常に個別に行なわれているので。キアヌはあちこちを駆け回っているとても忙しい人ですし、イアンはもうすぐ80歳で、私は家が好きですし」と明かした。

ランス・レディックが60歳で死去

 『ジョン・ウィック』のファン達からも、キアヌやアレクサンドラからも愛されているランスだが、2023年3月17日に60歳で死去したことを、彼の妻が伝えた。自然死だったという。

 『ジョン・ウィック4』はアメリカで3月24日公開予定で、現在キャスト達は各地で行なわれているスクリーニングに参加し、忙しい時間を送っている。その中で発表されたランスの死に、キアヌとチャド・スタエルスキ監督は連名で声明を発表した。

 「愛された友人であり同僚のランス・レディックを失ったことに心が痛み、深く悲しんでいます。彼は完璧なプロフェッショナルであり、彼と一緒に働くのは喜びでした。私たちの愛と祈りは、彼の妻であるステファニー、彼の子どもたち、家族、友人とともにあります。私たちはこの映画を彼との愛すべき思い出に捧げます。彼のことを心から恋しく思います」

(フロントロウ編集部)

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