アン・ハサウェイ、子供を持つことについての思い
夫アダム・シュルマンとともに2人の子供を育てている俳優のアン・ハサウェイが、米WSJのインタビューで、妊娠や子育てについて話した。
アンは2019年に第2子を妊娠した際に、不妊治療を受けていたことをあわせて報告。妊娠や出産、育児という事柄については、その過酷な側面には触れず、絶対的に幸せなこととして描かれることは現在でもまだ多いが、アンは、「地獄のような不妊治療に励んでいるみなさん。私の妊娠も一筋縄ではいかなかったということを知っておいてください。みなさんにさらに大きな愛を贈ります」とコメントしていた。
当時、その思いを包み隠さず綴ったアンだが、現在、子供がもう1人増えた5人家族になることも想像できるという。しかし続けて、妊娠や子育てについて、こんな思いを語った。
「世の中には、妊娠し、子供を持つことは、すべてポジティブなものだと描く傾向があります。しかし私は、自分の経験から分かっています…。実際はそれよりもっと複雑です」
苦しみや経験を共有する重要さ
アンは、妊娠中に参加したAmazonプライム・ビデオのドラマ『モダン・ラブ』のプレスイベントで、不妊治療をしていたことを明かした理由について、「妊娠報告をすることによって、そのせいで誰かがさらに疎外感を感じてしまうんじゃないかと心配だった」としたうえで、「他人の妊娠報告により、傷つき、自己嫌悪に陥ってしまう人がいても、それはその人のせいじゃない。(中略)私は、そういう思いをしている人たちに、決して1人じゃないと知って欲しい」と語っていた。
アンが妊娠や育児について現実を語る姿勢を取っているのには、そのような信念があるよう。WSJのインタビューでも、悩む女性たちが孤独にならないよう、苦しみを共有していくことが大切だと話した。
「そして他の人たちとその痛みを共有できたと分かった時、私は助けになる情報だと感じますし、痛みのなかで孤独に1人でいないということです。私が言いたいのは、何を恥じることがあるのでしょうか?それは苦悩であり、人生の一部です」
妊娠中の苦悩、子育ての苦悩を共有する重要さを感じている俳優は多く、2人の子供を持つドリュー・バリモアは過去に、母親になることが「どれだけ怖くて、気持ちが揺さぶられることになり得るのかを、誰も話してくれなかった」とし、「だから準備ができてなかった。それで孤独だった。だから、もし他のママたちでそう感じている人がいるのなら、あなたは1人じゃない。私もそう感じたんです」と、世の中の母親たちへメッセージを送っている。
(フロントロウ編集部)