ジョニー・デップ、元妻アンバー・ハードと娘の不仲を示唆
2018年に米Washington Postに掲載された論説が名誉毀損にあたるとして元妻のアンバー・ハードを訴えたジョニー・デップが、現地時間4月20日、前日に続いて再び法廷で証言を行なった。1日目は幼少期の虐待や定期的な薬物乱用、成功の裏にあった葛藤など、ジョニーのこれまでの人生を振り返る内容がメインだったが、2日目は主にアンバーとの結婚生活に関する話がジョニー本人の口から語られた。
11歳のときに母親が常用していた精神安定剤をこっそり服用したことがきっかけで、薬物にのめり込んでいったジョニーは、アンバーとの婚姻中も含め、たびたび薬物依存症に苦しめられてきた。ジョニーいわく、アンバーもMDMAなどの薬物に「ハマっていた」そうで、ジョニーと関係があった期間に少なくともMDMAを20回、マジックマッシュルームを7回摂取したと主張。さらに、アンバーが結婚式当日も友人らとMDMAを摂取したことを指摘した。
結婚式で誰が薬物を使用したのかと聞かれたジョニーは、「アンバー、私の友人たち…。彼女の仲間はみんなMDMAに手を出していました」と回答。続けて、ジョニー自身もそのなかのひとりだったのかという問いに対し、「正直なところ、彼らがどれくらいのMDMAを持っていたのか知りませんが、私にとっては、MDMAを摂取するのは無駄なことだったんです。他人のハイな気分を味わうようなもので、自分には何の効果もないんです」と答え、MDMAには手を出していないことを強調したうえで大麻を吸ったことを認めた。
また、ジョニーはアルコール依存症の問題を抱えていることでも知られているが、覚えているかぎり結婚式ではお酒を飲まなかったそうで、「お酒を飲んだ記憶はありません。アルコールは摂取していなかったと確信しています」と語った。
ちなみに、結婚式にはジョニーの長女で現在モデルや俳優として活動するリリー・ローズ・デップも招待されていたが、式当日、会場に彼女の姿はなかった。その理由について、ジョニーは「リリー・ローズは結婚式に来ませんでした。彼女とハードさんはいくつかの理由からあまり仲が良くありませんでした」と言うと、“いくつかの理由”の詳しい内容こそ明かさなかったが、リリー・ローズとアンバーが不仲だったことを示唆した。じつは、結婚式をめぐっては、ジョニーの姉クリスティ・デンブロウスキーも先日行われた証人喚問で、2人の有毒な関係性が理由で結婚を素直に喜ぶことができず、悩んだ末、“何があっても自分だけはジョニーの味方である”ということを証明するために式に参列したと述べている。
ジョニーはその後の供述でも、アンバーと娘のリリー・ローズや息子のジャック・デップの関係が良好ではなかったと主張しており、子供たちが交際の終盤にアンバーと関係を持たなかったのは「自分よりはるかに知的だから」で、「彼らはハードさんのそばにいることを拒みました。彼女の私への接し方が気に入らなかったんです。私の娘が実際にハードさんに宛てた、とても上品な手紙にそう書かれていました」と語っている。
この日はアンバーの弁護団によるジョニーへの反対尋問も行われる予定だったが、証言が長引いたこともあり約20分で時間切れとなってしまい、翌日に持ち越されることとなった。(フロントロウ編集部)