カンヌ国際映画祭でトム・クルーズが感謝
2022年5月17日に開幕し、28日まで続く第75回カンヌ国際映画祭で、トム・クルーズが新作『トップガン マーヴェリック』を引っさげて参加。ジェニファー・コネリーやマイルズ・テラーらとともに、カメラの前で笑顔を見せた。
トムは今回、映画祭からサプライズで名誉パルムドール賞を受賞し、長年映画業界で活躍してきた功績を称えられるなど、その存在感は大きかった。しかし彼は上映前に、ある俳優への言葉を口にして、これからを担う次世代への希望を見せていた。
『トップガン マーヴェリック』の上映には数多くのセレブが来場しており、そのなかには、エル・ファニングの姿も。彼女が来ていることにトムも気づいていたようで、「エル・ファニングを見かけましたよ。彼女のことは小さな頃から知っています。(会場にいたエルに向かって)あなたは非常に才能のある俳優で、あなたと、あなたの姉と会うのは素晴らしいことです」と、親目線なコメント。
トムは、エルの姉であり俳優のダコタ・ファニングと、2005年の映画『宇宙戦争』で共演。親子を演じた。エルとの共演はないが、現場にはエルも遊びに来ていたそう。さらに、彼女がメインキャストを務めた2011年の映画『SUPER8 スーパーエイト』のプレミアで2ショットを見せていた。そしてトムは、『宇宙戦争』の時には11歳と7歳だった姉妹が、すでに俳優としての意思を見せていたことを明かした。
「(エルは)『私は俳優』と言っていて、私は『そうだね、知っているよ』と返事をしていました。私は天才肌のダコタと共演していて、エルもそこにいた。そこで(ダコタに)『君は何をするの?』と聞くと、彼女は『私も俳優だよ』と話した。私は『イエス。そうだね』と返しました」
何十年と世界的スターで居続けるトムだが、今後の映画業界を担う若手俳優たちの存在には希望を感じているよう。『トップガン マーヴェリック』でも多くの後輩と共演を果たした彼は、最後にすべての若手俳優たちに向けてこのような感謝を述べた。
「次世代を、その世代の俳優たちを見ること、若手俳優たちの映画への貢献も見ることはとても素晴らしいものです。なので、ありがとうございます」
今年で還暦となるトムだが、若手俳優への感謝を丁寧に語る姿勢で器の大きさを感じさせた。
(フロントロウ編集部)