エリザベス女王、ふたたび演技力を見せる
英国ロイヤルファミリーであるエリザベス女王の在位70年を祝う「プラチナ・ジュビリー(Platinum Jubilee)」の祝賀コンサートがイギリスで開催された。その始まりに流れた映像には…、エリザベス女王とお茶をする“くまのパディントン”の姿が!
エリザベス女王といえば2012年に開催されたロンドンオリンピックにおいて、映画『007』シリーズのダニエル・クレイグが演じるジェームズ・ボンドと共演し、映像と現実の展開を組み合わせたオープニングセレモニーは非常に高い評価を得た。
その出演に際して、エリザベス女王が「こんばんは、ミスター・ボンド(Good evening, Mr.Bond)」というセリフを言うことを要請したのは有名なエピソードだが、今回のセリフはさらに多め! しかも、おっちょこちょいで知られるパディントンがバタバタとハプニングを起こす様子に反応する表情の演技も、女王の演技力を感じさせる。
ロンドンオリンピックでダニエルと共演したエリザベス女王。
女王からお茶を提案されて、ティーポットに直接口をつけて飲みだしてしまうパディントンや、料理を踏みつけてしまい、側近の顔にクリームを飛ばしてしまうパディントン、そして赤い帽子の中からマーマレードサンドイッチを取り出すパディントン…。
そんなパディントンを見ながら、驚いたり、クスっと笑みを浮かべたり、さらにはマーマレードサンドイッチを隠し持っていることについて、「私もですよ。ここ(ハンドバッグ)に入れています」と話すエリザベス女王の姿は非常に貴重。そしてパディントンはジェームズ・ボンドと違い、CGであることも注目したい点。女王はどのような環境で演技をして、この映像を撮ったのだろうか…。
This on par if not better than the Olympic James Bond scene.
— Michael Cowan (@mrmikecowan) June 4, 2022
The Queen having tea with Paddington - incredible that at 96 and after 70 years on the throne she still has the power to surprise #platinumpartyatthepalace pic.twitter.com/88NP1ScpXx
英BBCのジャーナリストであるマイケル・コーワンは、「96歳にして、そして王位についてから70年たった今でも、女王は人々を驚かせる力を持っている」とコメントした。
そして、パディントンの声を演じたのは、ポール・キング監督による『パディントン』シリーズより、ベン・ウィショー。ベンはダニエル版『007』シリーズにも馴染みがある俳優で、Qを演じていた。『パディントン』は2022年内に3作目の制作がスタートすると見られるが、それよりも先に女王の元に駆けつけることにしたよう。
(フロントロウ編集部)