口コミ評価の高さで新記録を作るほど大ヒットしたドラマ『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン1の見どころを、6月28日にディズニープラス「スター」でシーズン2が配信開始する前に解説。記事後半にはシーズン1の真犯人を明かさない程度のネタバレが含まれます。

最高記録、100%評価、口コミ多数で大ヒットした実力派作品

画像: メイベル、チャールズ、オリバーはNYのマンション「アルコニア」の住人たち。

メイベル、チャールズ、オリバーはNYのマンション「アルコニア」の住人たち。

 

 シリーズデビュー時に“米Hulu最大のローンチとなったコメディ作品”という新記録を達成した『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン1は、1話30分という見やすさと、ロッテントマトでも批評家から総合評価100%を獲得した面白さが話題を呼び、最終的には、“米Huluで最も視聴されたコメディ作品”という記録を達成。セレーナ・ゴメスは、メリル・ストリープからも番組を褒められたことをDeadlineで明かしている。

画像: セレーナ・ゴメスにとっては、『ウェイバリー通りのウィザードたち』以来8年ぶりの主演ドラマシリーズ。

セレーナ・ゴメスにとっては、『ウェイバリー通りのウィザードたち』以来8年ぶりの主演ドラマシリーズ。

 

 Huluのクレイグ・エルウィッチ社長はプレミアから最終話までの視聴者需要が脅威の135%増を記録したことをVultureに明かし、「毎週、新しいエピソードが配信されるたびに視聴者がどんどん増えていくのです。口コミで視聴者が増えていくのが目に見えてわかりました」と語った。Vultureは、最終話の翌日時点で「アメリカで14番目に需要の高い番組」と、米ショービズ界のトップ勢にいる番組であることを明かした。

「実録犯罪ポッドキャスト」という設定が生み出す面白さ

 『マーダーズ・イン・ビルディング』は、実録犯罪ポッドキャスト愛好家である男女3人が、ポッドキャスト番組を立ち上げ、自分たちが暮らすマンションで起きた殺人事件をアマチュア捜査するというストーリーなのだが、欧米のビッグトレンドである“実録犯罪ポッドキャスト”をストーリーの軸にして面白さを作り出している

画像: 人気ポッドキャスト番組からインスピレーションを受けた役なども劇中にあり、ポッドキャスト愛好家たちからは喜びの声が聞かれている。

人気ポッドキャスト番組からインスピレーションを受けた役なども劇中にあり、ポッドキャスト愛好家たちからは喜びの声が聞かれている。

 

 配信版のラジオのようなサービスであるポッドキャストは欧米を中心に爆発的な人気で、2019年には1.2兆円だった市場規模が2027年には81兆円へと成長すると言われている。なかでも、リスナーの怖いもの見たさ感情を書き立てる実録犯罪番組は、関係者の証言や様々な証拠を細かく聞きながら、捜査員の一員になったかのように推理ができる楽しみがあり大人気。

画像: ドラマの秘話や行方について語る同名ポッドキャスト番組も作られており、Appleでは星5つ中4.6という高評価を得ている。

ドラマの秘話や行方について語る同名ポッドキャスト番組も作られており、Appleでは星5つ中4.6という高評価を得ている。

 

 『マーダーズ・イン・ビルディング』はそのトレンドに乗り、実録犯罪ポッドキャストが持つ“真犯人を突きとめる”という面白味にコメディ要素をプラスして視聴者に提供しているのだ。ちなみに、ドラマ内で死体で発見されるのは、9A号室に住むティム・コノ。3人は死の真相を突き止めようとするのだが、このティム・コノ自身も謎の多い人物で、関係性は複雑になっていく。

画像: セレーナ・ゴメスの新たな代表作!ドラマ『マーダーズ・イン・ビルディング』の見どころを徹底解説

「私自身も、実録犯罪や、ミステリー、何かを突き止めることに夢中なんです。事件解決の裏にある心理学や科学は、とても興味深いです」―Refinery29に語って

大御所コメディアンの会話劇と、それに劣らないセレーナの存在感

画像: スティーブ・マーティンとマーティン・ショートは、カルト的な人気を誇る1986年の映画『サボテン・ブラザース』で共演してからのコンビ。

スティーブ・マーティンとマーティン・ショートは、カルト的な人気を誇る1986年の映画『サボテン・ブラザース』で共演してからのコンビ。

 

 脚本家も務めるスティーブ・マーティン(チャールズ役)は、俳優として2,000億円以上の興行収入を生み出しており、日本の芸能界ならば“大御所”とされるような伝説のコメディアン。一方のマーティン・ショート(オリバー役)は、そんなスティーブと息が合いすぎてコンビでもないのに35年間もコラボし続けているコメディ俳優。この大御所2人の手によって、チャールズとオリバーの“ドタバタなのにぴったり”という絶妙なテンポのユーモラスな会話劇が生み出されている。

画像: 天然ぎみな発言をすることが多いおじさん2人に、メイベルから容赦ないコメントが。セレーナは「脚本をもらうたびに大笑いした」と米Huluの公式動画で明かした。

天然ぎみな発言をすることが多いおじさん2人に、メイベルから容赦ないコメントが。セレーナは「脚本をもらうたびに大笑いした」と米Huluの公式動画で明かした。

 

 そしてそこに、超ドライなコメントをズバズバ差し込んでいくメイベルを演じるのが、セレーナ・ゴメス。一番年下なのに一番冷静なメイベルは、チャールズ&オリバーのやり取りに切り込むことが多く、3人の笑わせるコントのようなやり取りが本作の大きな魅力となっている。

画像: スティングやジミー・ファロン、ジェーン・リンチなど大物セレブのゲスト出演が多いのは、スティーブ・マーティンの影響力があってこそ。

スティングやジミー・ファロン、ジェーン・リンチなど大物セレブのゲスト出演が多いのは、スティーブ・マーティンの影響力があってこそ。

※これより先には真犯人を明かさない程度のネタバレが含まれます

シーズン1のハイライトを振り返り!

メイベルには2人に言っていない過去があった

チャールズとオリバーと共に捜査を続けるメイベルだが、じつはティム・コノを知っていたことが後から発覚。さらに昔、ティムとメイベルが関係する別の死亡事件がアルコニアで起きていたことも分かり、オリバーは裏切れたと怒り、チャールズは信じたくないと否定する。ただ、そこは仲良しトリオ。いろいろな誤解を解いたら、過去は水に流して捜査を続ける。

画像: アルコニアは部屋ごとにインテリアや雰囲気が異なり、おしゃれなNYライフが見られるのも魅力ひとつ。

アルコニアは部屋ごとにインテリアや雰囲気が異なり、おしゃれなNYライフが見られるのも魅力ひとつ。

 

ポッドキャスト愛好家たちが熱狂する人気番組に

さまざまな仮説を立ててマンション内の容疑者たちを次々と捜査していく3人。憧れのポッドキャスターであるシンダ(ティナ・フェイ)の番組で紹介されたことにも助けられ、3人が配信するポッドキャスト番組はポッドキャスト愛好家のあいだで大人気に。出待ちするファンまで現れ、事件は大きな注目を集める。

画像: ポッドキャスト愛好家たちは捜査にも3人の捜査にも協力する。

ポッドキャスト愛好家たちは捜査にも3人の捜査にも協力する。

 

3人それぞれが新たな人間関係を発展させた

メイベルは旧友オスカーとのロマンスを、チャールズは演奏者のジャンとのロマンスを、オリバーは元仕事仲間のテディとの関係を少しずつ発展させるのだが、それぞれの人物が捜査に影響を与えていく。シリーズ内で解明される謎が、ティム・コノ死亡事件だけではないところも見どころのひとつだった。

画像: チャールズとジャンが中庭をはさんで楽器の演奏をしあうロマンチックなシーンは、視聴者の心を温かく溶かした。

チャールズとジャンが中庭をはさんで楽器の演奏をしあうロマンチックなシーンは、視聴者の心を温かく溶かした。

 

6月28日配信開始のシーズン2で楽しみな「5つのポイント」

1. 誰がバニーを殺した?

シーズン1のラストで、退去を迫るアルコニアの理事長バニーの遺体と共に発見されたメイベル。シーズン2の予告編では3人の有罪を確定するような“証拠”が次々とあがってくるようなので、一体3人はどうやって真犯人を探し出すのか?

2. メールを送った謎の人物は誰?

メイベルがバニーの遺体と共に発見される直前に、謎のアドレスから「今すぐ逃げろ」というメッセージを受け取ったチャールズとオリバー。このメールを送ってきたのはバニー殺害犯なのか? それとも別の協力者なのか?

3. 新キャストの役どころは?

シーズン2からは、レギュラーキャストとしてカーラ・デルヴィーニュがアート界に精通した女性役で、ゲストスターとしてコメディ俳優のエイミー・シューマーが本人役で、大女優のシャーリー・マクレーンがバニーの母親役で出演することが決定済み。新たなキャストが3人とどのような化学反応を起こすのかに今から期待。

4. シンダとのライバル関係はどうなる?

メイベルらの逮捕を受けて、『マーダラーズ・イン・ビルディング(ビルの中の犯罪者)』という名前のポッドキャスト番組をはじめることをシーズン1のラストで示唆した、人気ポッドキャスターのシンダ。シーズン2はライバル・ポッドキャスターとしてかき回しそうな予感。

5. ルーシーの登場はある?

シーズン1の最後で、疎遠になっていた娘のルーシーとやり取りするシーンを見せて視聴者の心を温めたチャールズ。シーズン2の予告編では捜査中の3人と一緒に少女が映っていたが、あれはもしやルーシー? そのシーンでは、マンション内に新たな秘密部屋を発見しているので、アルコニアにはまだまだ秘密が潜んでいるよう。

<作品情報>
ドラマ『マーダーズ・イン・ビルディング』
シーズン1 ディズニープラス「スター」で独占配信中
シーズン2 ディズニープラス「スター」で6月28日(火)より独占配信

ディズニープラス「スター」とは
ディズニーの公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で展開されているブランドのひとつ。ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナル・ジオグラフィックのほかの、ディズニー傘下(Hulu、20世紀テレビジョン、ABC、FX、Freeform、サーチライト等)の作品が追加料金なしで視聴できる。
https://www.disneyplus.com/

「スター」の独占オリジナル作品
『カーダシアン家のセレブな日常』、『パム&トミー』、『パパと恋に落ちるまで』、『ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女』、『LOVE,ヴィクター』、『ティーチャー』など

(フロントロウ編集部)

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