『ブレイキング・バッド』本編とビジュアルを見比べると?
2008年から2013年にかけて放送され、世界的大ヒットとなったドラマ『ブレイキング・バッド』。多くの映画やドラマに出演してきたブライアン・クランストンの新たな代表作となり、彼が演じたウォルター・ホワイトの元教え子であり相棒となるジェシー役のアーロン・ポールの人気も高い。
そんなドラマの放送終了から約10年。今さら、画面に映るべきでないものが映り込んでいたことが発覚した。そしてそれを指摘したのは視聴者ではなく…、ライアン・ジョンソン監督!
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』や『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』などで知られるジョンソン監督だが、『ブレイキング・バッド』では3エピソードを手掛けている。そして彼が納得がいっていないのは、本編ではなく、キービジュアルだった。アメリカのNetflixで表示されているドラマのキービジュアルについて、監督がこんな裏事情を明かした。
「このキービジュアルにはいつもイライラする。この三角コーンは(実際の)私たちのシーンでは入っていなくて、安全のためにそこに置かれていたものなんだ。これを知ったことで、これからはあなたたちもイライラするでしょう。どういたしまして!」
This key frame always drives me nuts - those traffic cones were out of our shot, they were just there for safety. And now they’ll drive you nuts too. You’re welcome! pic.twitter.com/JYBcG0xA08
— Rian Johnson (@rianjohnson) June 16, 2022
『ブレイキング・バッド』では、三角コーンが映り込み! 映り込みのミスと言うと、作品の時代設定にそぐわないアイテムやスタッフが入ってしまうことが多く、その場合は誰が見ても意図したものではないことが明らかであるために、すぐに発覚するが、今回は写っていてもおかしくはないアイテムだったため、監督本人が明かすまで話題になってこなかったよう。
映像を作るクリエイターである監督にとって、三角コーンが写っているのはデザインとして納得ができないとは当然のこと。とはいえ、10年が経った今から、ビジュアルが修正されることはなさそう。
有名ドラマで映り込みが起こることは少なくない
ドラマで映っていてはいけないものが映っていたというハプニングは、これまでも時折起こっては話題になってきた。
ここ最近で有名なものは、『ゲーム・オブ・スローンズ』の“スターバックスのカップらしきもの映り込み事件”だろう。発覚後にはドラマの公式からキャスト、さらにはスターバックス公式も反応したほどの盛り上がりを見せた。
さらには、『スター・ウォーズ』のスピンオフドラマである『オビ=ワン・ケノービ』は、『ゲーム・オブ・スローンズ』が起こしたミスを避けるために、予告編公開までに時間をかけたというウワサも。一方で、『スター・ウォーズ』の別のスピンオフドラマである『マンダロリアン』では、音声マイクやスタッフが映り込むミスがあった。
(フロントロウ編集部)