エミリア・クラーク、脳の一部は失われた
ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』や映画『世界一キライなあなたに』、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』などで知られるエミリア・クラークは、2011年にクモ膜下出血で倒れ、緊急手術を経験。また、動脈瘤も発見され、2013年にも手術を受けている。
当時は『ゲーム・オブ・スローンズ』のデナーリス・ターガリエン役で俳優として知名度をあげていた最中だったエミリアは、スケジュール的にも手術を受けている暇はないと考えていたこと、そして解雇されることに恐怖を覚えていたため、ドラマの制作陣にも動脈瘤についてなかなか告白できなかったことを明かしている。
彼女の頭には、手術の際に切り取った骨の代わりにチタンが埋め込まれているという事実からも、エミリアが死の危険と隣合わせという最大の恐怖を経験したことを理解させる。そんな彼女は、先日英テレビ番組『Sunday Morning』のなかで、「私は(この病気から)生き延びることができる本当に、本当に、本当に少ないなかの1人です」と、その幸運さを口にした。
そして、「私の脳でもう使えない部分の多さといったら。(現在でも)私が話せて、時には明確で、なんの影響もなく完全に普通に人生を生きることができているのは驚くべきことです」と続けて、病気の影響によって脳の一部が機能していないことを告白した。
「けっこうな部分が失われたままです!これにはいつも笑わされます。発作というのは…、つまり脳の一部は1秒でも血が得られなかったら失われます。すると血は別のルートを見つけるのですが、失われたものは失われたままです」
エミリアの話によると、失われた脳の一部は、今後も失われたままになるということ。現在の健康状態が良好であっても、その事実は恐怖をともなうと思われるが、エミリアは明るく話した。
生き残れたことが幸運であると分かっているエミリアは、自身と同じように脳の怪我や病気などから回復しようとしている人々をサポートするためのチャリティ団体SameYouを2019年に立ち上げ、病気の啓もうやサポートのために熱心に活動している。
(フロントロウ編集部)