キアヌ・リーブス、ウォシャウスキー姉妹に見せられたアニメ
ハリウッドきっての良い人として有名であり、何十年と第一線で活躍し続けている俳優のキアヌ・リーブスは、アーティスト活動にも力を入れている。恋人でアーティストのアレクサンドラ・グラントとともに詩集を発表したり、出版社を立ち上げたりしてきた彼だが、2021年には、コミック本の『BRZRKR(原題)』を発表。
本作はすでにNetflixでの実写映画化、さらにはアニメ化も決定しており、映画での主演とアニメでの主演声優はキアヌが務める。そのため、キアヌは先日アメリカのサンディエゴで開催されたコミコンに参加した。
各プロジェクトはまだまだベールに包まれているため、キアヌもそこまで多くは語らなかったが、その代わりにアニメ全般への愛は多く語った。キアヌは子どもの頃からテレビでアニメを見ており、親しみはあったそう。しかし、当時はそこまでのファンではなかったが、30代になってからその良さを理解したという。
そのきっかけは、1999年公開の映画『マトリックス』。今生きる現実が、じつは機械によって作られた仮想現実だったらというコンセプトや、それまでに見たことのなかったアクションシーンによって大ヒットし、映画史に残る作品となっている『マトリックス』シリーズ。
監督・脚本を務めたウォシャウスキー姉妹は日本文化からも影響を受けており、作中にも日本風のアクションやセットを見ることができる。そのため、姉妹は主演のキアヌにネオを演じてもらううえで、ある2つの作品を見せていたそう。
それは、『AKIRA』と『攻殻機動隊』。
世界中でファンが多い有名アニメ映画によって、キアヌもまたアニメの良さを知ったそうで、アニメは「それまで見たもので最高!」のうちの1つだったという。
ちなみに、『マトリックス』に見えるアニメの影響は他の出演者も惹きつけており、ナイオビ役のジェイダ・ピンケット・スミスは、「制作陣が(自身の夫である)ウィルをネオ役にって思っていたとき、ストーリーボードをもらいました。私は、『ねぇ。これは本当に革新的だよ。日本のアニメの実写みたいな感じじゃない』って言いましたよ。そういう作品はそれまでになかったですから。私は日本のアニメーションが大好きなので」と話していたことがある。
(フロントロウ編集部)