毎日大量の生活ゴミとなっているパッケージに、革新的なアイテムが登場。プラスチックに代わる包装資材として世界中から注目される、環境にもユーザーにもやさしい“食べられる”エコパッケージ「BIOPAC(バイオパック)」が日本上陸。(フロントロウ編集部)

熱湯なら1分で溶ける!革新的な「海藻」パッケージ

 「BIOPAC」は、2人の女性共同創業者によって設立されたインドネシアの企業により、インドネシアの深刻なプラスチックの廃棄物汚染の解決策として開発された、海藻を原料としたバイオプラスチックの梱包資材。

画像1: 熱湯なら1分で溶ける!革新的な「海藻」パッケージ

 海藻に“パッケージ”としての機能を加えた革新的な製品なので、食べ物のように扱うことも推奨しており、実際に食べることも可能。

 たとえば、プラスチックを使われることが多いコーヒーやラーメンのスープのパッケージとして利用した場合には、熱いお湯をかけてそのまま溶かして食べることができ、熱いお湯に入れると1分で溶けるそう。それ以外にも、入浴剤の包みにすれば海藻成分が溶け出し、温浴効果を高めてくれるというから驚く。

画像2: 熱湯なら1分で溶ける!革新的な「海藻」パッケージ
画像3: 熱湯なら1分で溶ける!革新的な「海藻」パッケージ

 「BIOPAC」は海藻であってもパッケージ素材なので、着色や印刷・ヒートシール、または厚さの調整などが可能で、さまざまな用途に使用することができる。製品ラインにはラップ・サシェ・ガセット・巾着袋・シールテープなどの種類があり、真空包装も提供している。

画像4: 熱湯なら1分で溶ける!革新的な「海藻」パッケージ

海では魚が食べてくれる生分解可能

 もちろん生分解可能で、海では分解に多少時間がかかるというが、もともと海藻なので魚も好んで使用済みBIOPACを食べてくれるという。土では5〜12日で分解し、その早さは土壌に生息する微生物の多様性によって変化する。

画像1: 海では魚が食べてくれる生分解可能

 BIOPACは、製造過程においても環境に優しいプロセスで海藻を処理し、水の使用は最小限で、有害な化学物質を一切不使用で、製造工程で廃棄物を出すこともない。海藻の栽培による炭素排出量の削減と、海中のプラスチック廃棄物の削減という間接的な方法で、気候変動に正面から取り組んでいる。

 また、海藻の生産過多によって貧困に苦しむインドネシアの海藻農家への支援にも繋がっており、持続可能な世界という目標において幅広く貢献している。

 BIOPAC 正規輸入代理店のModernR (モダナー) 合同会社では、海藻でつくられたインクで印刷するサステナブル・オリジナルグッズやノベルティの受注も相談できるという。

画像2: 海では魚が食べてくれる生分解可能

(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.