中国当局の検閲により“封印”された問題作『盲山』が、ついに日本に上陸する。7月18日からシネマート新宿にて、1週間限定での緊急公開が決定した。

2007年の第60回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」に公式出品され、会場を衝撃と拍手で包んだ本作は、社会派スリラーとして一部の映画ファンの間では“伝説”と化していた。だがその背後には、検閲により20か所以上のシーンを削除され、最終的に中国国内での上映を全面禁止されたという異例の経緯がある。

主人公・白雪梅が“花嫁”として売られた村での逃亡劇を描いた本作は、スリラーでありながら現代中国の暗部をえぐる鋭い社会批評でもある。無関心と利己主義に支配された村人たちの姿は、あまりにリアルで胸がざわつく。

映像美を支えるのは、アン・リー監督の名作『恋人たちの食卓』などを手がけたジョン・リンによる35mmフィルム撮影。さらに地元の農民をキャスティングした“素人の演技”が、フィクションと現実の境界を曖昧にしている。主演は北京電影学院の学生が務め、若いエネルギーと怒りがスクリーンに漲る。

解禁された予告編とポスターは、鬱屈とした空気を映し出し、緊迫した逃走劇への期待を煽る。上映スケジュールの詳細は、シネマート新宿の公式サイトにて順次公開予定だ。

画像: 【本予告】『盲山』7/18(金)シネマート新宿にて1週間限定上映 www.youtube.com

【本予告】『盲山』7/18(金)シネマート新宿にて1週間限定上映

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