シンガーのセレーナ・ゴメスが最新のインタビューで自身が長年悩まされている「うつ」について言及。

「うつ」と隣り合わせの人生

 2015年に全身エリテマトーデスという自己免疫疾患を患っていることを公表したセレーナ。難病に指定されているこの病気は、身体的な痛みに加え、パニック発作や不安障害などの精神的な苦痛も併発することが報告されている。

 2016年の8月には、開催中だったツアーの残り日程を全てキャンセルして約90日間の静養に入り、2017年夏には体調が極限に達し、人知れず腎臓移植手術を受けていたセレーナ。

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 この持病に加え、幼くして芸能活動を始め、人々の注目を浴びて育った彼女にとって、「うつ」とは、つねに日常生活と隣り合わせにあったもの。

 これまでも、自分と同じように「うつ」を抱える人々に、彼らは決して一人ではないとメッセージを伝えるため、数々のインタビューで言及してきた。

  

「うつ」との闘いは一生モノ

 そんな「うつ」について、セレーナが最近行われた米Harper’s Bazzer誌とのインタビュ-で久々にコメントした。

 「2018年は昨年よりも良いものになりそう? 」との質問に、「『イエス』って言っておこうかな。自分でも、きっと良い年になるって信じたいから」と答えたセレーナは、これまで通り、自分の健康を最優先したいと語った彼女は、「『うつ』や不安障害に関しては、これまで、いろんな問題を経験してきたわ。今までも口に出して表現してきたけど、『うつ』って私にとっては、一生、克服することができないものだと思うの」と冷静に分析。

 「『可愛いドレスを着て気分が良いから、わたしの勝ち!』とかいう日が来るとは思えないし、これからの人生において、ずっと直面し続けなくちゃならないバトルなんだって思ってる」と続け、彼女にとって、「うつ」というものは、ちょっとしたことがキッカケで簡単に解決することができるほど根の浅い問題ではないと明かした。

セレーナが登場したHarper’s Bazzer誌の表紙

  

それでも悲観しない理由

 「うつ」とずっと向き合っていく覚悟を決めているというセレーナは、「それでも、私は大丈夫」と語っており、決して諦めたり悲観的になったりしているわけではない様子。

 その理由について、「私は、何よりも自分自身を優先して選ぶようにしていることは確かだから。今年は、そんな気持ちを持って1年をスタートしようと思ってる。まずは健康が第一。それさえ上手くいけば、あとは全てなるようになると思うの」と、きちんと自分自身をコントロールできていることを強調し、前向きな姿勢を見せていた。

 精神的ストレスを和らげ、心の平静を保つため、馬セラピーを取り入れていることを以前明かしていたセレーナ。

「うつ」とのつき合い方は人それぞれだが、彼女のように、無理に克服しようとするのではなく、一生モノだと割り切り、その時々の必要に応じて休息やセラピーに頼るというのも1つの方法なのかもしれない。

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