「日本移住」に向けて勉強を頑張っていた
意味が間違っている漢字のタトゥーを入れたことや、自身のオフィシャルグッズに日本語を起用したことが、「文化の盗用(Cultural Appropriation)(※)」にあたるとして、海外のファンから非難を受けているアリアナ・グランデが、先日ツイッターに投稿した複数の反論コメントのなかで日本語の勉強をやめると宣言した。
※近年よく議論されるトピックの1つで、ある民族の文化的要素を、その文化に属していない人たちが取り入れること。
「日本語のレッスンを受けるのをやめるわ。日本語の勉強はとても楽しくて、私にとって心から夢中になれるものだった。将来、日本へ移住することを真剣に考えていたのよ。でも、もう大丈夫。じゃあね」
別のコメントで、「日本人のファンの子たちは、私が日本語で何かを書いたり、日本語が書かれた服を着たりするといつもとても喜んでくれた」と語っていたアリアナだが、多文化社会のアメリカでは、自分の国や種族の文化ではないものを取り入れることに対し、反発を感じる人も多い。
あまりの批判の多さに、カッとなって突発的に「やめる」と言ってしまっただけかもしれないが、アリアナがこのようなかたちで日本語の勉強をやめてしまうのは、日本のファンとしては寂しい気も。現にSNSでは、日本のファンの「悲しい」「ツラい」といった悲痛の声が多く上がっている。
今回の騒動について、アリアナの日本語の先生であり、「七輪タトゥー」を修正する際にアドバイスを送ったフリヤ アユミ氏も色々と思うところがあったようで、米The Cutのインタビューで「彼女(アリアナ)がこき下ろされていることに強い怒りを感じています。こういう理由で、みんなが外国語の勉強をやめるなんてあってはならないことだと思います」とコメントし、アリアナを擁護。
フリヤ氏は続けて、アリアナが2度目に来日した時に、「日本のファンともっと交流したい」と思ったことがきっかけで日本語の勉強をはじめたことや、自分と同じく小柄な人が多い日本のファッションやカルチャーが大好きであること、さらに、SNSで日本のファンに日本語で返信する際、失礼な発言がないようにフリヤ氏に確認を取っていたことなどを明かした。
フリヤ氏いわく、アリアナが本格的に日本語の勉強をはじめたのは今から約4年前の2015年のことだそうで、多忙により2016年以降は年に一度個人レッスンを受ける程度だったというが、その間もアリアナなりに勉強を続け、フリヤ氏とも定期的に連絡を取り合っていたという。
ちなみに、怒涛の反論ツイートを投稿(&即削除)して以来、この件について一切口をつぐんでいるアリアナ。2月8日(金)に待望のニューアルバム『サンキュー、ネクスト(Thank U, Next)』が発売されることもあり、現在、彼女のツイッターは新アルバムのリリース絡みの投稿であふれている。(フロントロウ編集部)